3Dプリンターの調整用治具を作成

機械工作実習で使ったかと思う、ダイヤルゲージを3DプリンターのZ軸調整用にX軸のレールに跨る形で作成した。オリジナルはthingiverseに上がっていたものだ。カスタマイズが必要となり懸案事項となっていた。3Dプリンターが落ち着いてきたので個々の懸案事項を順を追っ対応している。

計測道具を作成してみると左右のZ軸バランスが見えるようになり、調整が出来るのはもちろんのこと、テーブルの反りやX軸上に乗ったヘッド自身が左右に移動することでたわみが生じていることも確認できた。三軸制御でヘッドあるいはテーブルを動かして進める3Dプリンターに必要な剛性についても再認識した次第である。

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3Dデータの加工にトライしました

3Dデータは、CADで作るものですが、ネット上には有用な先人達の作品が再利用可能な形で公開されています。有償・無償の取り扱いもサイトによってはあります。

里にあるRobo3Dという3Dプリンターは、早い時期に安価で大きな作品が作れるということで普及しているものと思いますが、みなさん有用なアクセサリーも工夫開発されて公開されています。下記の写真にあるのは、右側がオリジナルの作品でダイヤルゲージを印刷ヘッドのレールに乗せてXYでのテーブルの傾きなどを調整するものです。最近はオートレベル機能が搭載されていて不要になっているかもしれませんが、当時プリンタのZ軸を左右均一な高さに調整するのに使おうと、このダイヤルゲージを購入して、このパーツ白いものを印刷しました。プリンターの出力ヘッド部分をオリジナルから改版してESDV6というものに変えたために、ダイヤルゲージが届かないという事態になり、3Dデータ(STL)を改造して下げられないかということにトライした次第です。左側の青い印刷結果が、その成果です。

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使っているCADは123Designというフリーのものですが、この機能として3Dデータから2Dデータを抽出するというものがあり写真でみた高さ方向の位置を変えた断面データをSVG脱データとして四か所取得してこのデータをSVGの編集が出来るInkScapeで加工して、四層の部品としてSVGが金太郎飴のごとくextrudeしたものを重ねるというステップで行いました。

取り付け位置を8mm下げたいというのがゴールでした。InkScape側でデータ断面をそろえるということに着目して行いましたが、四層揃えるのは難しいので、最終的には3DCad側で削るというのがよさそうです。とりあえず少し凸凹していますが、目的には到達したようです。

オリジナルの作品はこちらです。

thingiverseに登録しておきました。

 

地元高専の文化祭に無人出展させてもらいました

子供たちが触って遊んでもらえるように、イチゴシャムのセットを準備して知人である先輩の教授の実験室に置かせてもらおうと用意しました。

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こんな感じで展示しています。イチゴジャム標準?の周辺機器でセットしていあります。
触れてみてください。作りたい人とかは、里にもおいでください。

電気工学科の電子実験室(4階の階段すぐ右です)においてあります。

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3Dプリンタークーリングファン吹き出し口改造中

Robo3DプリンターのPLA対応クーリングファンに吹き出し口をつけて冷却効率を上げようとしています。
合わせて出力時間は3時間ほどです。部品は二つ。出力指定に誤りがあって時間が掛かっておりました。こんな形でクーリングファンが変わりました。

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フレームのリニアベアリング部にクリップするパーツ

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吹き出し口の出力画面

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吹き出し口出力中です。 

レーザーカッターはラズベリーパイ制御

組み込みの里のレーザーカッターは、ラズベリーパイで制御されていて、クライアントからは、このIP指定で制御するのだが、固定割り付けにしたIPアドレスを控えていなかった。ディスプレイとキーボードを接続して確認してラベル作成して貼り付けた。
DNSを立ち上げてネームで呼び出すことも準備しないといけないようだ。

ちなみに、このレーザーカッターはPythonで制御されている。

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置く場所がなくて足元に転がしてあるレーザーカッターマシン(1.6W)

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黄色い洗濯バサミでセンサーを止めて確認しています。

FB_IMG_1445153166362彼が作っていたのは、名刺入れの刻印でした。

光り物グッズを3Dプリンターで造ろう

点滅制御が、得意なデバイスWS2812Bを使ってスタンドなどを提案しました。これを使ってブレスレットを作ったらマンマシンインターフェースとしても良さそうだという話です。という訳で透明なフィラメントを手配しました。PLAとABSとFLEXといった素材です。また、報告致します。

透明なPLAでサンプル出力をしてみました。

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AllJoynの勉強会に参加してきました

国内初のAllJoynの勉強会に参加してきました。

AllJoynは、オープンソースで開発されているIoTのフレームワークでLINUX FoundationのAll Seen Allianceとして活動されています。開発元は、オープンソースとは程遠いClose Sourceで携帯業界に君臨してきたQualcomm社なのですが、IoTの世界に対して一切の関連性についてオープンで構築できるフレームワークとして開発されています。

学習するエントリーはここから

P2Pで構築するフレームワークだが様々な現存するネットワークを超えて自由に構築できる点がメリットでもあり、逆にQualcomm社としてのメリットは社会貢献活動としか映らないようにも見えるが、IoTの世界を加速する材料としての提供なのだと思う。

Windows10には、このAllJoynのライブラリが全てに組みこまれている。また、ネットワークやOSにも非依存でもありアプリ開発のみで、AllJoynの仕組みが構築できる点もOSやネットワークを超えて、各人が必要な構築したいIoTの世界を作り上げられる点が最も大きな点である。

対応機器も増えつつあり、参加ベンダーもLinux Foundation以上に増えているとのことだ。

今回の勉強会は、アンバサダーであるQualcommの内田氏により解説がなされてみなさんのスタートアップの意識づけを高めたり、ヒューマンネットワーク構築を図ることに主眼がありましたが、次回はハンズオンでさらに深めるという活動になります。

組み込みの里にあるArduino YunとRaspberriPiなどで接続試行をしていきたいと思います。様々なものがつながる「モノゴトのインターネット」を実践していきたいと思います。

中華トランシーバキットの回路の謎

中華トランシーバキットの実体は、回路図に見られるように、2石のFMワイヤレスマイクとFMワンチップICラジオにスピーカアンプを付けた構成である。不思議な回路は、送信側のアンテナ系統にあった。送信出力系統に並列共振回路が構成されているからだ。

定数からは、共振点が113MHz辺りということなので知らべてみると中国国内での業務用ワイヤレスマイクが109-113MHzになっているようで、この周波数帯には影響が出ないように考慮しているようだ。BandEliminateFilterを構成しているということですね。

下記の回路図では、特に、このフィルターを削除していないが、元々の回路では出力が強すぎることもあり、R12とR5の定数変更で出力を抑えるようにしている。

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Robo3D プリンター改造計画

Robo3Dプリンターは、RepRapベースの3Dプリンターだが、KickStarter->中華ODMの流れとして低価格化の火付けとなった時代のものだ。使いこなすのに時間がかかり、活用が不十分なままになっている気がする。材料としてPLA/ABSが扱えるという触れ込みと、それらの特性の違いなどを理解しないと活用もおぼつかないということでもある。

ようやくPLAの良さが見えてきたり、中華ODMでの製造ミスなどがわかり解決したりしてきたことから落ち着いてもう少し改良を加えて使いやすくしたいと思う。

ABS対応ということではあるが、ケース構造がオープンであることから、Robo3DではABS材料を使うのは避けたほうがよいようだ。ABS材料では加熱環境下で製作しなければならないのが温度低下で急激な収縮を引き起こすからでもある。箱型になっている3Dプリンターでないと安定にABS材料での出力が出来ないということになり、最近は流行らなくなっているのはこうした取扱いにくさからのようだ。

組み込みの里では、ラップを捲いて対策をしてもみたりしたのだが、材料が大きな場合にはかなわないということになる。材料の移動スペースも見込んで大きな樹脂カバーを作っているひつもいるようだが、別のタイプの3Dプリンターで対応したいと思う。

PLAでの出力では、出力直後に逆に急冷して、固まらせることでサポート材料なしでも天板が出力できるとか、橋渡しが出来るという事例もある。Robo3DのForumでもこうした目的で改造してエアーフローを十分に与えようとしている事例もあり、こうしたことを少しずつ取り込んでいこうと思います。