Robo3DプリンターのAutoLevel対応他

組み込みの里のRobo3Dプリンターは、KickStarterのバージョンです。そしてAutolevelの機能は無い。熱心なサポーターが開発したAutolevelの機構がthingverseに投稿されているので今回導入することにした。組み込み総合技術展で展示紹介されているYNCAの3DプリンターにAutolevelが搭載されていたことに起因するのだが、YNCAのそれは、ギミックもユニークなわかりやすいものなのだが、Robo3Dで紹介されているのは取り付ける位置も含めて大きく違っていた。Robo3Dのヘッドは下記の写真のようなものだが。ヘッド部分のステージが2本のX軸のレールにリニアボールベアリングで跨っている。
左側
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右側
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このX軸を支えているのは台は、Z軸のロッドとZ軸の長いボルトに取り付けられた六角ナットで支えられていて、ステッピングモータの回転でナットが上下するのに対してステージの自重で押さえつつ昇降するということになる。

この構造にシンプルなAutolevelメカニズムを装着するために以下の部品を取り付けることになる。長い六角ナット、PLAで作ったセンサ固定部品、センサとなるマイクロスイッチである。

作者のサイトでは、以下の写真のようになると示されているが、六角ナットを長いものに変えている。ヘッドがテーブルにあたることで上部のテーブル支えの部分が止まり、今回追加するセンサ部分のみが下がり、そのことをマイクロスイッチで知ろうという構成だ。シンプルなものだ。
Switch_Position_preview_featured

 

fabcross meeting 02 「私たちにとって、本当に必要なファブ施設とは」に参加してきました

fabcrossは新しいものづくりを応援するメディアとしてWebで全国の活動やニュースを紹介されています。今日は、その第二回のトークイベントに参加してきました。

組み込みの里は、最近のDigital Fablicationの流れとは、少し異にするものですが、本格再開に向けて、いわゆるFab活動最前線で進められている方たちのお話を伺い参考にさせていただこうという目的での参加でした。

保有している機材リストからは、規模の小さなファブだということも出来ると思いますが、一般のFabで会員制で行われて作品を販売するチャネルや定期的なワークショップを開催するほどの規模でもありません。

ただし、電子工作を進めていく上で必要なパーツ在庫を持っていたり、電子工作の図書や通常は無い無線系の測定器などもあることは特徴でもあります。

地元の高専生への刺激を与えてより充実した学生生活を過ごしてもらいたいという目的や、子供達を対象にした電子工作(半田付け)の機会を与えて、エンジニアを目指してほしいという思いなどが、この活動を支える私の個人的なものです。

継続していくために必要なことは、今日のトークイベントでのスピーカーの方々が事業として、あるいは、会社の中での創造性確保の施策として、色々なクリエイターと尖がった人たちとのコラボレーションを追求する。といった違った中でも苦労されていることを理解しました。

個人事業として三年進めてきた活動は、本業での税金活用といった側面でスポンサーを得て進めてきました。早期退職を通じて、いったん税務面から個人事業は廃業しており失業保険を得ながら事業化に向けた準備調査を続けてまいりました。現在はボランティア活動としての運営をしていますが、小規模な組み込み系Fabとして継続していけるように本業の再開やサポート主体の増強などを課題として検討しています。引き続きみなさんが活用していただける活動として続けられるように頑張っていきたいと思います。

CNCフライスマシンの準備中です

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メカ組み立ては、完了しました。次回は、電気系統の作業で試運転にいきたいと思います。

オリジナルマインドのQt100です。

160*100位のサイズで、ミリングが出来ますよ。樹脂や金属に彫刻とか出来そうです。パネルの穴明とかも出来そうですね。

UbuntuマシンのWifi環境も改修

里で利用しているUbunutuマシンは、以前自宅で使用していたATOMが搭載されているShuttleのslim PC XS35だ。mini-PCIにWifiモジュールが搭載さているということだったが、うまく動作していなかったので有線LANで接続していた。RTLのWifiデバイスだったようで、課題があったようでBIOS更新で解決するらしいということで更新しようとしたのだがURLにあるようなダウンロードパスは既に更新されていて最新BIOSらしいものを取り入れることにした。

更新前のバージョンは1.08と立ち上げから確認できた。BIOS更新用に作成するのは最近ではUSBブートメディアだ。BIOS設定の画面からブート順序を確認して最初のブート対象としてUSBドライブが選択されていた。

USBブートメディア作成を実施して、ShuttleのサイトからのBIOS更新用のメディアをコピーして。マシンをリブートすると懐かしいWindows98のスプラッシュが表示され、武骨なDOSプロンプトが現れた。Shuttleからもらったデータに入っていたBATCHファイルでFLash書き換えを実施して更新した。書き換え確認をしようと、ブート中にDELキーを打鍵しても効かなかったが、立ち上がったUbuntuシステムは内蔵WLANを認識してくれました。

14.04LTS
XS35 Shuttle

ラズベリーパイで無線LAN

レーザーカッターのサーバーとして作ってもらっていたラズベリーパイでしたが、無線LANの認識がおかしいので別にシステムを作り練習がてら追いかけました。

システムはコンパクトな実装のArchlinuxのパッケージを使っていたらしいのですが、これは中々そのままではいかないようです。使った無線LANは、極安のプラネックスのUSBです。カーネルは、サポートしているようなのですが、軽量実装のリリースらしく色々とツールが足りません。

Pacmanが、このリリースでのモジュール取り込みツールなので、先ずは有線LAN環境でエラーメッセージなどから積み上げていきました。

無線LANの認識までは漕ぎつけましたので次回整理して報告します。

3Dプリント(PLA, MatterControl)での出力失敗対策例

Robo3DのコントロールソフトがMatterControlに代わりきめ細かい設定が出来るようになりました。また、不明な設定がありPLAの出力時には問題となりそうでした。
設定によっては、こんな失敗をします。

失敗例
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成功例
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作品の頭頂部がとても小さくなった場合に、レイヤ毎に一休みしてしまう結果として冷えて出力がうまくつながらなくなります。PLAでの作例なので、ファンで冷却してしまうのでこの設定があるとまずいようです。とりあえず層間のミニマムタイマーを0secにすることで成功しましたが、それまでは2secとしていたので大きな部分はよいのですが、細い部分での出力で問題となるようです。
この機能はおそらくABSでの出力などで必要なのかもしれませんが、PLAでは不要と思われます。

失敗と対策の記録として記します。

埋め込み、縫い付け用?の制御基板(Tiny LilyPad)が入荷しました

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ウェアラブルな機器や仕込み服などを作成するのに使えますね。
直径30mm、厚みは5mm未満です。
電池は工夫がいりますね。

価格は@400です。

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縫い付けに使うのは、導電糸です。LilyPadには、半田付けではなくて大きなスルーホールが開けられていてここに縫い付けることで関連パーツとの間も同様につなげてセンサーや周辺部品とつなぐことで仕上げます。

むろん、半田付けして組みこんでも結構ですが・・・

米子高専を訪問して特別授業をしてきました。

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10/27に米子高専で特別授業として講演活動をさせていただきました。

タイトルは「組み込みエンジニアとして生きる」で対象は電子制御工学科の4-5年生です。
日本メーカー、海外メーカーでの組み込み開発経験で学んだことなどを題材に現在の学生の方々に高専卒のキャリアで取り組んできたことを紹介してエールにしたいというものでした。ますます先の見えない世の中にあって自立したエンジニアとして社会動向を理解し
つつ社会貢献をベースに積極果敢に取り組んでいただきたいと思います。

凡そ40年ほどのエンジニア生活の中で常に技術進化が続き勉強が続くのがエンジニアの常です。示した講演資料での現在とのギャップに戸惑いも隠し切れない様子でした。学生さんからのフィードバックを得て、さらにメッセージが適切に伝わるように講演も改善して
いくことにしました。また、それでも熱意が伝わったという感触もありましたし、最新技術の章までは資料設定のトラブルで割愛することもあり不完全燃焼の部分などがご迷惑をかけたようにも思います。

今後も、高専後輩の方々に同様なメッセージを伝えるべく講演活動や執筆活動を続けていきたいと思います。