組み込みの里 電子工作オープンラボへようこそ

トランジスタ技術編集部や関係の皆さんのご協力を得て、木更津市郊外に電子工作好きな方々に応えるものづくりのスペースを提供することになりました。同様な志をもたれている方の輪で同時期に涵養塾主催で山形教室もオープンされています。

電子工作オープンラボとは、自由に電子工作が出来、計測器や部品が利用できる憩いの場です。加えて、木更津教室では、アマチュア無線やラジオの調整などの機材も揃えていますので、短波のアンテナやSSG、スペアナ、ネットワークアナライザなども利用できます。

プロトタイプボードでの実験での部品利用などは無償で貸し出しいたしますので実験などにご活用ください。工具や机や半田付けステーション(温度調整付のもの)を4式ありますので複数のグループの方のご利用も可能です。

オープンラボの利用には、2時間まで一人500円を申し受けます。(2時間超える場合には1000円)

手ぶらでこられてラジオの製作や、最近流行のAruduinoの製作などのキットもご用意していますので実費でこちらは提供さしあげることが可能です。最近では、ゲルマラジオを製作しても中々鳴らすことが難しい住環境になっており好奇心の芽を摘んでいるひとつの要素かと思います。六石スーパーのキットはちゃんと調整をすると普通にどこでも使える性能が出せるものですが、作成には半日では難しいかと思います。ラボ利用料のみで日を改めて続けて挑戦していただくことが出来ます。

六石スーパー 1000円

Scratch用のセンサーボード1500円

液晶付Arduinoボード 1500円 液晶なしは1000円です。

ほかにも各種在庫していますので、お問い合わせください。電子部品の在庫もあり、頒布もいたします。

熱海会談ならぬ、強羅合宿

昭和の佳き時代では、電機会社にいると会社の研修とかで篭もって企画を練ったりすることはよくあった。とはいえそんな先輩の流儀に沿った活動が自らの仕事に大きな成果を出したのは平成に入ってのことだった。まだ当時のメーカーとしては上り調子で景気が良かったこともあり、気楽に検討会議に参加という出張伝票が簡単に発行通用していた時代でもあった。こうした余裕が新しい流れを生むというのは、 正しく認識はされていないようだ。経験者が伝えない限り有効性について伝承する術がないかもしれないのだが・・・。そうした経験者に限ってスピンアウトしていってしまうようだし・・・・。

当時、精神矯正教育がなされていた、ある電器メーカーに奉職していた時期には、創業者の歴史として熱海会談という大きなイベントを習っていた。曲がり角に立っていた販売店との関係改善において、販売店主らとの対話会を熱海の旅館で行ったというくだりである。社主が反省の弁を述べた上で共存共栄というスローガンを繰りだし団結を得たというものである。そんな会社のDNAがあったのかどうかは知らなかったのだが、「ちょっとアイデアがあるんだけど識者を集めて議論したいんだけれど・・・」と繰り出してきた仲間のYからの相談を受けて書き出したのは、このアイデアに対する勉強会としての合宿研修だった。当時使いだしたオブジェクト指向の使いやすさにすっかりはまった私の良い教材として、この案内状は作成されて配布がなされた。

熱海合宿で選択されたのは、安い公共教職員組合の温泉宿で会議室を二日間借りるという内容だった。招集したのは、ハード屋、システム屋、企画屋、ソフト屋、数学屋、方式屋いろいろなエンジニアたちだった。私は単なる端末ソフト屋あるいはアイデア屋という位置づけよりは、幹事になっていたようだった。お題は、Yが考え付いたのは当時の米国携帯電話AMPSシステムと共存する小電力のAMPS周波数で動作するコードレス電話システムというアイデアだった。実現性に対しての課題についてシステム面、ハード面、ソフト面、法令面などの議論をするということだった。日々携帯電話のシステムや端末開発に明け暮れている仲間たちにとっては新鮮なアイデアに対していろいろな議論が出来た良いチャンスであり、所属していた通信方式開発室といった組織名の面目躍如といった趣も室長にはあったようだ。

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