西山 茂丸 について

組み込みマイコンでエンジニアを続けてきました。今の時代で見えない部分についても体験してもらってより深い理解を得てもらいたい広報教育活動をしています。

3Dプリント(PLA, MatterControl)での出力失敗対策例

Robo3DのコントロールソフトがMatterControlに代わりきめ細かい設定が出来るようになりました。また、不明な設定がありPLAの出力時には問題となりそうでした。
設定によっては、こんな失敗をします。

失敗例
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成功例
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作品の頭頂部がとても小さくなった場合に、レイヤ毎に一休みしてしまう結果として冷えて出力がうまくつながらなくなります。PLAでの作例なので、ファンで冷却してしまうのでこの設定があるとまずいようです。とりあえず層間のミニマムタイマーを0secにすることで成功しましたが、それまでは2secとしていたので大きな部分はよいのですが、細い部分での出力で問題となるようです。
この機能はおそらくABSでの出力などで必要なのかもしれませんが、PLAでは不要と思われます。

失敗と対策の記録として記します。

埋め込み、縫い付け用?の制御基板(Tiny LilyPad)が入荷しました

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ウェアラブルな機器や仕込み服などを作成するのに使えますね。
直径30mm、厚みは5mm未満です。
電池は工夫がいりますね。

価格は@400です。

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縫い付けに使うのは、導電糸です。LilyPadには、半田付けではなくて大きなスルーホールが開けられていてここに縫い付けることで関連パーツとの間も同様につなげてセンサーや周辺部品とつなぐことで仕上げます。

むろん、半田付けして組みこんでも結構ですが・・・

米子高専を訪問して特別授業をしてきました。

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10/27に米子高専で特別授業として講演活動をさせていただきました。

タイトルは「組み込みエンジニアとして生きる」で対象は電子制御工学科の4-5年生です。
日本メーカー、海外メーカーでの組み込み開発経験で学んだことなどを題材に現在の学生の方々に高専卒のキャリアで取り組んできたことを紹介してエールにしたいというものでした。ますます先の見えない世の中にあって自立したエンジニアとして社会動向を理解し
つつ社会貢献をベースに積極果敢に取り組んでいただきたいと思います。

凡そ40年ほどのエンジニア生活の中で常に技術進化が続き勉強が続くのがエンジニアの常です。示した講演資料での現在とのギャップに戸惑いも隠し切れない様子でした。学生さんからのフィードバックを得て、さらにメッセージが適切に伝わるように講演も改善して
いくことにしました。また、それでも熱意が伝わったという感触もありましたし、最新技術の章までは資料設定のトラブルで割愛することもあり不完全燃焼の部分などがご迷惑をかけたようにも思います。

今後も、高専後輩の方々に同様なメッセージを伝えるべく講演活動や執筆活動を続けていきたいと思います。

ワイヤレスマイク チーム第2ステージ

DSC_0283前回集まった小学生チームが再集合した。男の子の五年生四人組である。知己の息子さんということで、新宿から五人乗りでやってくる。好天に恵まれて案の定、アクアライン大渋滞となり湾岸線経由でやってきた。仕掛りのセットを仕上げる子たちなのだが、取組みはみなさんバラエティに富んでいる。

さらっと仕上げた子を筆頭に、次の子が出来れば通信大会ということになるのだが、マイペースで黙々と組み立てが途中の子もいて、出力是正の修正も含めて二人が完成して、通話大会となった。さらに一人が問題点解消までして、一人は組み立てがようやく完成しようかという段階だ。

時間を持て余した、子たちは3Dプリンターでの造形デザインに取組み、123Designもマスターして自分たちの世界で気に入っているクリーチャーを作成して立体ビット絵のような形で完成させて出力した。高さ10cmほどの作品だが、蓄光青というPLAを使ってもらったので完成後、暗闇で光るのも楽しんでくれたようだ。

動作しないものの多くは、半田付け不良であり、また組み立て過程で生じた間違い実装や、パターンはがれなどによるものだ。少年たちの完成を急ぐ気持ちが組み立て途上であることを忘れて半田付けのし忘れや、誤ってリードを短く切りすぎて半田付けでは穴ふさぎのみとなっていたりする。ワイヤレスマイクでの作成問題はこれらで集約できてきたようにみえます。

次のステージは、電子工作でマイコン制御でオリジナルのものを作るという段階や、3Dプリンターでの所要パーツの作成といった形にステージアップしていきそうです。

 

部品在庫量を再考慮しよう

母校の文化祭初日は、にぎわっていたようだ。わがクラブである電気部の後輩たちもモノづくりの体験ネタで盛況だったようで担任の教授(先輩であり組み込みの里にもよく来る)が夕方電話をかけてきた。電話で固定電話にかけてきたのである。

さて、電話で聴きたいことは展示コーナーのにぎわいの結果だったのだが彼が話し始めたのは「そこに基板とか部品があるかな確認したいのだが・・・」と部品の在庫の確認だった。後輩の部員たちがやった企画に人がとても集まり予定していた部品が不足してしまい明日の企画実施に支障が出そうだというものだった。欲しい部品は、ユニバーサル基板とCR2032の電池受けとスライドスイッチだった。

組み込みの里の部品在庫の目安は、基本的に必要そうな部品をおこうというものだったが三年間の学習効果で在庫棚は増えたものの、大量に一時的に必要だというニーズにはこたえきれないのも事実だった。とはいえ確認したところこちらの答えは基板なら各種10枚くらいからかな、2032電池受けも同様だったし、スイッチは簡単な電源スイッチに使う秋月電子の超小型スライドスイッチ25円なりだった。しかし確かに在庫があるのだけれど40個から60個必要という話にはちょっとついていけず、Best Effortで在庫分だけ持っていってもらった。

空になった部品については、中華マーケットで確認して安くてに入るものは、そちらからというのが最近の常であり今回の学習結果から少し在庫を多く持つ標準在庫部品についても考えようということになった。価格は調べれば秋月の半分から1/3程度で買えるものなどが中華相場なので期間はかかるものの、200-300個在庫をもったりしようかと思います。

標準在庫を規定すると、では部品の在庫ないしは持っている種類のがリスト化されて更新されているのかも課題となる。小規模な通信販売ECサイトでも参考にして構築運用するというかねてからの懸案項目が再浮上してきた。

3Dプリンターの調整用治具を作成

機械工作実習で使ったかと思う、ダイヤルゲージを3DプリンターのZ軸調整用にX軸のレールに跨る形で作成した。オリジナルはthingiverseに上がっていたものだ。カスタマイズが必要となり懸案事項となっていた。3Dプリンターが落ち着いてきたので個々の懸案事項を順を追っ対応している。

計測道具を作成してみると左右のZ軸バランスが見えるようになり、調整が出来るのはもちろんのこと、テーブルの反りやX軸上に乗ったヘッド自身が左右に移動することでたわみが生じていることも確認できた。三軸制御でヘッドあるいはテーブルを動かして進める3Dプリンターに必要な剛性についても再認識した次第である。

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3Dデータの加工にトライしました

3Dデータは、CADで作るものですが、ネット上には有用な先人達の作品が再利用可能な形で公開されています。有償・無償の取り扱いもサイトによってはあります。

里にあるRobo3Dという3Dプリンターは、早い時期に安価で大きな作品が作れるということで普及しているものと思いますが、みなさん有用なアクセサリーも工夫開発されて公開されています。下記の写真にあるのは、右側がオリジナルの作品でダイヤルゲージを印刷ヘッドのレールに乗せてXYでのテーブルの傾きなどを調整するものです。最近はオートレベル機能が搭載されていて不要になっているかもしれませんが、当時プリンタのZ軸を左右均一な高さに調整するのに使おうと、このダイヤルゲージを購入して、このパーツ白いものを印刷しました。プリンターの出力ヘッド部分をオリジナルから改版してESDV6というものに変えたために、ダイヤルゲージが届かないという事態になり、3Dデータ(STL)を改造して下げられないかということにトライした次第です。左側の青い印刷結果が、その成果です。

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使っているCADは123Designというフリーのものですが、この機能として3Dデータから2Dデータを抽出するというものがあり写真でみた高さ方向の位置を変えた断面データをSVG脱データとして四か所取得してこのデータをSVGの編集が出来るInkScapeで加工して、四層の部品としてSVGが金太郎飴のごとくextrudeしたものを重ねるというステップで行いました。

取り付け位置を8mm下げたいというのがゴールでした。InkScape側でデータ断面をそろえるということに着目して行いましたが、四層揃えるのは難しいので、最終的には3DCad側で削るというのがよさそうです。とりあえず少し凸凹していますが、目的には到達したようです。

オリジナルの作品はこちらです。

thingiverseに登録しておきました。

 

地元高専の文化祭に無人出展させてもらいました

子供たちが触って遊んでもらえるように、イチゴシャムのセットを準備して知人である先輩の教授の実験室に置かせてもらおうと用意しました。

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こんな感じで展示しています。イチゴジャム標準?の周辺機器でセットしていあります。
触れてみてください。作りたい人とかは、里にもおいでください。

電気工学科の電子実験室(4階の階段すぐ右です)においてあります。

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3Dプリンタークーリングファン吹き出し口改造中

Robo3DプリンターのPLA対応クーリングファンに吹き出し口をつけて冷却効率を上げようとしています。
合わせて出力時間は3時間ほどです。部品は二つ。出力指定に誤りがあって時間が掛かっておりました。こんな形でクーリングファンが変わりました。

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フレームのリニアベアリング部にクリップするパーツ

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吹き出し口の出力画面

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吹き出し口出力中です。