西山 茂丸 について

組み込みマイコンでエンジニアを続けてきました。今の時代で見えない部分についても体験してもらってより深い理解を得てもらいたい広報教育活動をしています。

合宿サポートトライアル

この三連休に要望があり、知己の一名様だったことから、組み込みの里での合宿サポートをトライアル実施しました。定常的に出来るかどうかは未定です。(主にスペースの問題です)

現在の組み込みの里の運用状況は、拙宅の別宅(5DKの平屋)での週末稼働ですが家族が園芸活動で来ていることもありますので一部屋はパーソナルスペースとして一つ確保していますので、残りの作業スペースでの睡眠スペースを提供できます。
現在、貸し出せるマットレス、寝袋は一式のみです。

今回利用されたのは、一度訪問していただいた経験のある知人で、あるシステムのプロトタイプを作りたいという目的でいらっしゃいました。基本的に必要な材料は秋葉原やホームセンターで買い求めたうえで道具も持ち込んでという流れでしたが、工具や道具は不要だったかと思います。

提供した電子部品・工作材料は
40pinストレートのソケット
I2C接続のGPIO-IC
シリアル接続のLEDテープアクリル端材
40芯ジャンパーケーブル(QI 雄・雄/雄・雌)
超小型ブレッドボード
ホットボンド(グルーガン)
メラミンスポンジ
QIコネクターの圧着材料

提供した工具
アクリルカッター
ドリル
テーパーリーマー
圧着機

提供したサービス
実験パーツの3D出力
ネット環境(Wifi)
アイデア提供

食事環境
近くにあるコンビニで、お弁当などの食材を買い込んでいらっしゃいました。

その他
自転車で来られた方でしたので、2.3km先の銭湯を紹介したところ利用されていました。

土曜夕方から月曜朝までという限られた期間でしたが、所定目的の自宅環境で出来ない加工や試作検討までの作業を出来たということでした。当初目論見では部品不足やインタフェース不足などがあったようですが、とりあえず必要なパーツを在庫していたので、提供出来ました。

合宿サポート中の別系統の3D製作

今週は、Makersの方が試作品開発に合宿で来られて対応させていただきました。
管理人が並行処理でやっていた3Dプリンター改造の中で、別系統から依頼を受けていた作品は、スタック型のペンスタンドです。手前にあるのが、オリジナルのものでしたが故あって埃汚れを落とそうとして洗ってしまった事象があり、紙由来のものだったことから情けない姿になってしまいました。スタンドパーツの支柱やベースに問題はないことから、同寸のものをプリントすることになり採寸の上、PLAで出力しています。四段積む構成なのでカラフルにという要望を受けて、各段で色をかえたフィラメントで作成中です。道半ばです。image

image
四段出来ました。銀、黄色、マゼンタ、青です。

PencilBox2

オリジナルの製品は、昔、無印良品で出されていた小物入れです。現在は取り扱われていないようです。

一つの単位は100mmx50mmx100mmのボックスで、厚みは2.5mmのPLAでの出力となります。

 

 

Robo3DプリンターのAutoLevel対応他

組み込みの里のRobo3Dプリンターは、KickStarterのバージョンです。そしてAutolevelの機能は無い。熱心なサポーターが開発したAutolevelの機構がthingverseに投稿されているので今回導入することにした。組み込み総合技術展で展示紹介されているYNCAの3DプリンターにAutolevelが搭載されていたことに起因するのだが、YNCAのそれは、ギミックもユニークなわかりやすいものなのだが、Robo3Dで紹介されているのは取り付ける位置も含めて大きく違っていた。Robo3Dのヘッドは下記の写真のようなものだが。ヘッド部分のステージが2本のX軸のレールにリニアボールベアリングで跨っている。
左側
DSC_0427
右側
DSC_0425
このX軸を支えているのは台は、Z軸のロッドとZ軸の長いボルトに取り付けられた六角ナットで支えられていて、ステッピングモータの回転でナットが上下するのに対してステージの自重で押さえつつ昇降するということになる。

この構造にシンプルなAutolevelメカニズムを装着するために以下の部品を取り付けることになる。長い六角ナット、PLAで作ったセンサ固定部品、センサとなるマイクロスイッチである。

作者のサイトでは、以下の写真のようになると示されているが、六角ナットを長いものに変えている。ヘッドがテーブルにあたることで上部のテーブル支えの部分が止まり、今回追加するセンサ部分のみが下がり、そのことをマイクロスイッチで知ろうという構成だ。シンプルなものだ。
Switch_Position_preview_featured

 

fabcross meeting 02 「私たちにとって、本当に必要なファブ施設とは」に参加してきました

fabcrossは新しいものづくりを応援するメディアとしてWebで全国の活動やニュースを紹介されています。今日は、その第二回のトークイベントに参加してきました。

組み込みの里は、最近のDigital Fablicationの流れとは、少し異にするものですが、本格再開に向けて、いわゆるFab活動最前線で進められている方たちのお話を伺い参考にさせていただこうという目的での参加でした。

保有している機材リストからは、規模の小さなファブだということも出来ると思いますが、一般のFabで会員制で行われて作品を販売するチャネルや定期的なワークショップを開催するほどの規模でもありません。

ただし、電子工作を進めていく上で必要なパーツ在庫を持っていたり、電子工作の図書や通常は無い無線系の測定器などもあることは特徴でもあります。

地元の高専生への刺激を与えてより充実した学生生活を過ごしてもらいたいという目的や、子供達を対象にした電子工作(半田付け)の機会を与えて、エンジニアを目指してほしいという思いなどが、この活動を支える私の個人的なものです。

継続していくために必要なことは、今日のトークイベントでのスピーカーの方々が事業として、あるいは、会社の中での創造性確保の施策として、色々なクリエイターと尖がった人たちとのコラボレーションを追求する。といった違った中でも苦労されていることを理解しました。

個人事業として三年進めてきた活動は、本業での税金活用といった側面でスポンサーを得て進めてきました。早期退職を通じて、いったん税務面から個人事業は廃業しており失業保険を得ながら事業化に向けた準備調査を続けてまいりました。現在はボランティア活動としての運営をしていますが、小規模な組み込み系Fabとして継続していけるように本業の再開やサポート主体の増強などを課題として検討しています。引き続きみなさんが活用していただける活動として続けられるように頑張っていきたいと思います。

CNCフライスマシンの準備中です

DSC_0388

メカ組み立ては、完了しました。次回は、電気系統の作業で試運転にいきたいと思います。

オリジナルマインドのQt100です。

160*100位のサイズで、ミリングが出来ますよ。樹脂や金属に彫刻とか出来そうです。パネルの穴明とかも出来そうですね。

UbuntuマシンのWifi環境も改修

里で利用しているUbunutuマシンは、以前自宅で使用していたATOMが搭載されているShuttleのslim PC XS35だ。mini-PCIにWifiモジュールが搭載さているということだったが、うまく動作していなかったので有線LANで接続していた。RTLのWifiデバイスだったようで、課題があったようでBIOS更新で解決するらしいということで更新しようとしたのだがURLにあるようなダウンロードパスは既に更新されていて最新BIOSらしいものを取り入れることにした。

更新前のバージョンは1.08と立ち上げから確認できた。BIOS更新用に作成するのは最近ではUSBブートメディアだ。BIOS設定の画面からブート順序を確認して最初のブート対象としてUSBドライブが選択されていた。

USBブートメディア作成を実施して、ShuttleのサイトからのBIOS更新用のメディアをコピーして。マシンをリブートすると懐かしいWindows98のスプラッシュが表示され、武骨なDOSプロンプトが現れた。Shuttleからもらったデータに入っていたBATCHファイルでFLash書き換えを実施して更新した。書き換え確認をしようと、ブート中にDELキーを打鍵しても効かなかったが、立ち上がったUbuntuシステムは内蔵WLANを認識してくれました。

14.04LTS
XS35 Shuttle

ラズベリーパイで無線LAN

レーザーカッターのサーバーとして作ってもらっていたラズベリーパイでしたが、無線LANの認識がおかしいので別にシステムを作り練習がてら追いかけました。

システムはコンパクトな実装のArchlinuxのパッケージを使っていたらしいのですが、これは中々そのままではいかないようです。使った無線LANは、極安のプラネックスのUSBです。カーネルは、サポートしているようなのですが、軽量実装のリリースらしく色々とツールが足りません。

Pacmanが、このリリースでのモジュール取り込みツールなので、先ずは有線LAN環境でエラーメッセージなどから積み上げていきました。

無線LANの認識までは漕ぎつけましたので次回整理して報告します。