再生 Dualヘッド3Dプリンターの頒布いたします

img_7719組み込みの里では、QIDITECH社の3Dプリンターを二機種導入していますが、このメーカーとのつながりでユーザー着荷時点で不良に陥っていた手戻り品の修理を条件に安価に提供をうけるという話が持ち掛けられました。里の機種では、写真の右側の黒いモデルです。

 

 

Amazon FBAから届いたマシンは、写真のようにきれいに梱包しなおされていました。

故障の内容は、確認したところX軸の動作が動かないというものでした。

img_7850

ドライバーは故障していない模様で、可動部であるモーターユニットとの間の4芯ケーブルでの配線が断線しかかっていました。

img_7893

 

プリンターには予備のケーブルが同梱されていましたので、こちらを付け替えて、仮組で動作確認が取れましたので、試験印刷としてPLAでの出力を行いました。

img_7851

この修理完了品は、USED扱いの品物ですが、金属フレームでしっかりとしているプリンターです。故障問題については、可動部分への配線系統の断線しかかりが発生しておりました。このモードの故障については、同一メーカーの別機種でもわたくしは遭遇していたことから、この適用線材の不適合が考えられます。
Amazonでの他機種の評価も含めて、完成度の高さについては他メーカーよりも良好とです。次回故障した場合には、まず添付のケーブルと交換するのがお勧めです。
オリジナルはMakerbot社のReplicator Dualですが、互換機としてはほかにもFlashforge社のCreatorProがあります。価格は、Amazonでの新規購入では、8万円ほどです。

再生品として5万円で提供いたします。

メーカーQIDITECHからは、サポート対応については通常通りに行いますということです。サポート窓口はネットでの電子メール経由となりますが、対応も早くて信頼がおけます。

ただし設置組み立てに必要な資料は、同梱されているSDカードの中にPDFとして入っていてそれを参照することから始める必要があります。

組み込みの里まで来られる方でしたら、同一モデルの確認や、組み立てまで指導は出来ますので、評価の上で購入されるされないにかかわらず、里の利用料(2H以上とおもわれますので1000円)でサポートいたします。

MakerBot社の Replicator Dual互換機なので設定は、それを選択してください。

付属品 組み立て説明書・制御ソフト同梱のSDカード Mac/Windows

保守パーツ、スクレイパー、糊、モーター配線、センサー配線、プレート固定シート、電源ケーブル(3Pin)、フィラメントスプール、予備ファン、モータードライバー、PLAフィラメント 1kg、ABSフィラメント 1kg

アマゾンで新品は販売されています。

 

 

 

 

QIコネクターセット入荷しました

img_7880QIコネクターのハウジングなどは、ちょっと入手がめんどくさいですよね。組み込みの里では、一式取り揃えていて頒布してきましたが、まとまったセットがあればと物色していましたが里の価格よりもセットで安いものがありましたので、こちらも在庫いたします。セット1000円です。

オス・メスピンを各100個
ハウジングは1x1pが30,
1x2pが20,1x3pが20,1X4pが10,1X5Pが10,1x6Pが10,1x8Pが10です。秋葉原で取り扱いの千石さんやマルツよりもかなり安価です。

中華製圧着工具 SN-01BMを2500円でお分けしています

ミニレーザーカッターの活用でグッズ作成はいかがですか

DSC_0233 1里に導入したレーザーカッターは、1.6Wの半導体レーザーをスケルトンのフレームでCNC加工機に仕上げた SmartDIYs社のSmart Laser Miniというものでしたが、やはり1.6Wのパワーでの応用ならびにATMEGAベースでの制御ボードでの処理能力のバランスなどが課題でした。パワーアップ企画として3.5Wのモジュールや制御基板のARM化などがありクラウドファンディングに応募してあったのですが、手つかずで放置されていました。もっと学生さん巻き込んで自由に取り組んでもらえるようにしないといけなかったですね。反省です。

 

 

 

img_7826 制御基板の更新ならびに、制御ソフトの更新で写真の取り込みも容易になり、コースターへの焼きこみなども簡単になりました。

文化祭でグッズを作りたい人にも有効でしょう。

加工エリアは300×230mm

 

img_7818 img_7817コントローラ部分の交換でレーザー部も3.5W品と交換です。

 

 

 

 

加工中は臭気が出ますが、簡易脱臭装置をつけていますので、蓋をしての利用です。ちなみに安全装置が蓋についているので基本的には開けながらの加工はできません。写真の例ではセンサーを洗濯ばさみで閉じるようにしています。

3Dプリンタで異径ジョイントを作った

img_78291古い一戸建てを購入して内装を保守して組み込みの里としてラボとして整備してきたのだが、台所のキッチンセットはそのまま使えそうなので使ってきた。

大掃除を始めたところ、シンク周りで臭うという話が出てきて普段蓋をしていると気づかなかった配管工事の課題が露呈していることが判明した。

問題となった箇所は、台所のシンクの下である。写真のように、左右のシンクからの排水が、排水マスのパスに対して結合してさしてある。測ってみるとマス側が65ミリほどで蛇腹ホース側は32ミリほどだった。とはいえ、使っている現況では、単なる異径ジョイントがあってもさすことができない。テーピングで工事するという方法も確かにあるのだが、欲しいサイズの開閉可能な異径ジョイントがあれば問題は解決するのだ。

img_78281まずは、異径ジョイントそのものを設計した。その後、分割してヒンジ部を作り結合した。結合に際しては、組み立てる状況を考えて一部の補正が必要になるのでよく考えることが必要だ。ヒンジの配置で径が狭まるのも困りものなので3D設計画面で吟味をしておく必要がある。印刷する前にデバッグをしないと印刷時間が必要なので、ここは重要だ。

 

 

img_78301おかげで製作したものは一発回答だった。ヒンジもスムーズに動作して設置しにくい場所だったがスムーズに設置してテーピングせずとも十分な臭気シールドが出来た。

一応データはThingiverseに登録した。

http://www.thingiverse.com/thing:1819229

このパーツの目的は臭気シールドなので強度的には問題ないのでPLAでも十分なのだが、新しくMakerwareを入れた環境で試験したのでABSが装填されていたQIDITECH社 Avatar4(TECH1)を利用して出力した。密度は30%ほどだったが、フィラメント供給が安定しなかったようで少しスカスカしていた部分はABSの接着剤を塗布して補強した。

Robo3D Autolevel不良動作の理解

以前とても悩んだ、Robo3DのAutolevelingでの不具合動作があったのだが、原因が不明のまま解消していた。そして今回それが再発したのだった。

Robo3Dに搭載されているReprapの制御ファームウェアはMarlinなのだが、自動ゼロ点調整で9か所測定して補正をかけてということなのだが、計測する都度においてプレートまで下がらずに途中で打ち切ってしまい、前列から後列に向けてのプロットごとに徐々に高くなっていくような動作になってしまっていたのだった。

reprapでは構造上二つののZ軸モーターをパラレル運転して吐出口(x軸構造)のフレームを持ちあげるのだが、Robo3Dでは、このフレームを支えている部分(Z軸)に宙づりになっている検知センサーが双方ついていて、ノズルがテーブルに当たりそれ以下に下がらなくなった場合には、この宙づりセンサーが上からフレームに挟まれて検知するという構造になっている。

一般的なモデルでは、ノズルブロックにオートレベル測定時のみにセンサーを下げるメカを搭載していて検知するということになっているようだ。

さて、このRobo3Dの場合には、左右のZ軸のセンサーが同様に浮いているということが必要であって、そのことはマニュアルで両Z軸を回してノズルを左右に振った位置でそれぞれのZ軸が同程度にセンサーを最下部で押し付けるようにして、結果として同等に浮いている状態を作り出す必要があったのだった。これが中途半端になっていると上がる過程下がる過程であっても不用意にセンサーが検知することになりAutolevelingが失敗する原因となっていたのだった。

下の写真がセンサ(マイクロスイッチ)支えている部品が、X軸のフレーム部品から懸垂していて、さらに長めのナットの部分で上下に稼働するになっていて、ノズルとプレートが当たった場合にはフレームが止まり、センサーだけが下がることでセンスする。

次の動画を見てもらえれば、通常の動作はわかるかと思います。

DSC_0463 DSC_0464

スムーズに左右のセンサーが下りるようにするには、確実に懸垂されている状態にしないといけないわけですね。左右のバランスがずれていると懸垂が浅いほうが上下動の途中で検知してしまうことになります。

 

Robo3D 動作停止現象の対策

3Dプリンターが三台体制になり、Robo3Dについても軽量Extruderドライバに入れ替えて大型出力を高速に出せるようにと改修してきたのだが、突然停止するという現象が起きていた。

現象からみるとヒートベッドを110度といった高温に上げる際に、起きているように見えていてセンサー側の固定不良(落下)などについては前回マフラーなどに使う高温パテを使ってセンサーを背面に固定するように変更していたので、その問題ではないことが判明。

次に思いつくのはヒーターを駆動しているFETの故障だが、主にこのヒーター制御を行うFET(P55NF06)の放熱不足が原因で、これが劣化していて故障しかかっているのではないかと思われ、RAMPSカードのヒートベッド用のFETを外してトランジスタアナライザーにかけて特性確認をしたところカーブトレーサーの結果からはFETとしてゲート電圧で制御しきれていない状況が確認できた。

p55nf06l

bad

 

予想通りの特性

 

 

good予備品は、少し電流が多く制御できるL品だったが、これがゲートで制御されているという形ですね。

一応放熱器を手配しておき早期に取り付けるようにしたうえで、このFETを交換することで解決をみた。

メガネのフレームを壊して接着をあきらめ3Dプリンターで再生した件

不注意で眼鏡のフレームを壊すことが続いた。最初はレンズが保持できなくなったので、レンズが使える同じフレームが手に入ったのでフレームの交換作業をしてもらった。

そして、眼鏡をはずさずに、寝ていたらしい朝、気が付くとポキッと手元で音がした。ツルのヒンジの根元で折れていた。

img_7746アクリル接着剤、エポキシ接着剤、瞬間接着剤と種々試して結局、こんな小さな且つ力のかかるところを接着する方法はないことに合点するまでに無駄な時間を要した。

そして、ふとプリントしてみることにいまさらながら気が付き、データを探してみると、すでに先人の方たちが作られていることが世界にはいらっしゃることが分かった。

 

MakerBotの運営しているThingiverseで”Eyeglass”で検索して得られたのは、この事例だった。

 

 

ヒンジの構造の部分だけをいじって対応したところ、

imageとりあえず、一時しのぎになりそうなものが出来た。ただし、しばらく使っていると付け根の角度が広がりすぎたり、ばね性がないことなどからしっかり作成しなおすことにした。

 

PLAで作成して、RAFTとサポートを指定して作ったところ潜水艦のモデルでも作っているのかといった印象のものが出来た。

現物から実測して、必要なところは押さえたので再現性はできている。ヒンジから離れた部分は、コンロで熱して成形した。

FreeFitシリーズの015というモデルだそうですが、ほかでも使えるかもしれません。123D Designのデータも含めて、Thingiverseに登録してあります。眼鏡市場さんで部品が届くまではカスタムメガネの状況で使うことにしました。

img_77511左右共に変更しました。スリムバージョンです。