夏休みにデジタル時計を作られた方が、作成途上で部品の付け間違えをされて部品取り外しを経る過程で不動作となったものがあった。サンプルで作成しておいたキットを持ち帰っていただき、故障モードの解析用に残しておいた。
故障の事象は、電源とグランドがショートしている。
部品を全て外してもショートの現象は変わらないので、部品を外す過程などでのパターン切れも含めて確認した。パターンが細い事もあり、三箇所のパターン切れは導通確認で見つけることができて、さらに基板をマイクロスコープで拡大して電源周りの配線箇所を探して下記の場所を見つけた。
USB顕微鏡で拡大すると
右側のトランジスタのコレクタ端子のホットラインがグランドの間でひげが出来ていた。
カッターの刃で当該箇所を加工して解決できた。
これでサンプルが復活することになりました。ハンダ付けの不良については、指導をしていきたいと思います。
こうした解析には、USB顕微鏡や実体顕微鏡が便利です。