e-Tax 続報

さて、今週は確定申告で課税される方々の期限となっている。あたふたと年休を取られる方もいらっしゃることだろう。実際問題、eTaxにして便利になったという面と、こんなシステムの動作状況で稼働率が低いという状況では今後が思いやられるということも含めてeTaxもあまりお勧めできる状況ではないといえるだろう。eTaxのシステムを使っていてインターネットのリンクの問題なのかサーバー側の問題なのかといった心配を勘ぐるまでもないのだが、普通の操作登録をして30秒以上も応答が無くなってしまうような状況を普通の人は待てないのではないかと思われ・・・。

そんなe-Taxではあったものの、ともかく払うべき課税アイテムを列挙登録しておいたのだが生憎と非課税というよりも控除対象となる生命保険料などの払込通知の資料が年末調整で提出したままになっていてかつ、年末調整が行われなかったことなどから手元に存在しないという事態であり、総務に問い合わせるも半期毎の昇格・査定の季節と重なり確認が取れない状況となり、まずは割愛してまとめておいた。書き込んだ電子資料に対して、電子署名を施して送信するのがeTaxのシステムである。添付資料などは郵送することになるのであり、確定申告の訂正として還付申請を行うのが時期の観点からもよろしいかと思われ、そのように実施した。

送信が完了すると、ただちにPayEasyで払込ができるようになった。銀行口座から連携して税金額が振り込まれるように連携しているのはeTaxの便利なことではあるのだが、額などについては今一度逐一確認することは必要だと思われ・・・。随分な額の予定納税を実施してはいたものの、昨年もストックオプションを適時に売却してしまい五月の最高値で売り切ってしまったことなどから税金への還元も、また記録更新とあいなった。子供もいない我が家にとって税金の納付で得られるのは人間愛くらいのものであろう。

e-Tax つれづれ

「簡単だねぇ」と大沢親分に言われて導入する人がどれほどいるのかどうか不明なシステムがe-Taxである。ともあれ、年に一度の面倒くさい行事確定申告が簡単になるはずもない。e-Taxを導入するのには何が必要かといえば個人認証を行う納税者カードのようなもの(住民基本台帳card)を発行してもらい、これを入手をする必要があるのだ。国民総背番号制なんてものには、とっくになっていのだがカード自身は配布されていないのである。何に使うのかといえば、免許を持たない人の身分証明書には使えるようなのだが、使い道ICカードゆえに期限もあり個人特定の認証が目的となっている。これがあれば、実印も印鑑証明もいらなくなるようなもののはずなのだが一向に普及する気はない。ちなみにカードの発行には500円が必要であり、発行を受けるためには、当然、最寄の区役所まで出向かなければならない。

写真付きの身分証明書としてはハムの免許とパスポートしか持っていないのだが、三年前に再発行してもらったアマチュア無線の免許証を出しても話がこじれそうなので、一般的な回答としてのパスポートを提出した。10年パスポートの九年目に入っているところなので、実はアマチュア無線の第二級免許の写真のほうが新しい。電話級の免許となると中学生の自分が写っているのでこれを出しても始まらないだろう。身分証明書としての使い道には写真・住所付もできる様なのだが危ないのでそうしたものは増やさないという方針でいる。証明書はひとつあれば沢山であり、住所や名前・写真などがわかると厄介な事件に巻き込まれかねない。無論亡くしたときの想定だが・・・。カードを扱うためのcardリーダーも当然必要でヨドバシなどで3000円ほどで買い求める必要がある。またcardに書き込まれた情報を個人認証サービス局にPKIのペア鍵を書き込み運用できるようにしなければならない、ここにも費用が500円ほどかかる。この電子証明書の期限は三年間ということである。実は、住基カードの期限もありこれは10年である。まあパスポートと同じということかも知れません。

税金を払い込むためにお金を投資するということには不満のあるかたも多いでしょう、払ってやるから取りに来いとはいえないのは国民の義務だからですが、果たして払い込んでいるほどの恩恵を受けているのかどうかはまったく不明です。相互扶助という意識でなければ折り合えないのが実情でしょう。毎年自分の誕生日あたりから税金の手続きの話の時期に入ります。ちょうど一ヶ月ほどですが、今回は二週間の出張が挟まったのでこちらでeTaxをしようかとも思ったのですが、カードリーダーまで持ち込んで米国から納税手続きするのは異常でしょう。ともあれ未だ0.1%ほどの普及率ということですから電子政府には程遠く、掛け声と現場の乖離ははなはだしいものです。手続きを簡素化して事務合理化に貢献しようということでの理解認識のもとに訪れる役所の対応などにはいちいちいやになってしまうほどです。そんな役所との付き合いが薄まるという意味ではよいことだろうとしてしか認識できないのでもあります。公僕という言葉をまずは、子供時代に正しく教えないと五時に帰る首にならない世界という認識の子供が大人になり悪循環をまわすだけのような気がします。

私の払い込む納税がほかの必要とする方々に還元されるのは、私の望むところですが、意識のない公僕ならぬ日本株式会社の方々の給与支払いに回ってしまったりしているのではないかという疑念が増えていくばかりです。ともあれ、株価での所得にしろ、給与での所得にせよ公明正大に払ってやろうじゃないかというのが私の生き方だったりしています。また、株価が高騰したので高め設定にしてあったストックオプションや社内持ち株などが売れてしまいました。円安の時期だったのでこれはうれしいです。還元する額が増えて国民の義務が果たせるのはありがたいことです。

三連休をつぶして、三連休の街に阻まれて

日本での三連休は、先週のことで、今週は米国が三連休なのである。

日曜のフライトで飛んできて月曜からの仕事をしているので、日本での休日を一日つぶした勘定になる。

でもって急に出張が延長になったのだが、今度は、米国がプレジデントデーで三連休となる。時期的には、旧正月とかぶる時期でもある。

やった・・・と思うのは早計で、街こそは休みの只中にいるのだが、日本は日曜の午後からは起きてくるのでメールの嵐と対峙しなければならないのである。

まあ支えになるのは脳天気ともいえるカリフォルニアの青い空である。こんな天気のサンディエゴもあるかと思えば、ボストンにいる知人は雪がふり路面凍結で思いっきり背中から転んだらしい。はてさて日本は、雪もないまま冬を終わるやに聞いているのだが・・・。

カリフォルニアの通勤風景

業界独り言 VOL335 効率化とゆとりは共存するのか?

いわゆるニッパチの季節ではあるが、最近ではチョコレート業界の後押しも功を奏して景気はいかがなものかと思う、今日この頃でもある。節分の売り上げも単なる豆だけではなく太巻きのメニューも加えたり、月間のアイテムとしてイチゴの季節であると訴えたりと情報操作に奔走しているようだ。さらに最近では放送業界の番組なども通じて人心を惑わせるという技までも繰り出されているということなのだが、さてポリフェノールは無罪だったのだろうか。衛生管理という基本中の基本をなおざりにしてきた会社だったのかと思わせる驚愕の事実などが明らかになったりして「見る」チョコレート効果はマイナスになっているのかも知れない。

端末開発という仕事を進めている流れの中で、遭遇してきたコストが合わないという現実を直視しているメーカーが多いのは事実だろう。また、そうした中でコストダウンを進めようと苦心惨憺しているのも事実だ。開発コストダウンで下請け叩きをしても始まらないのだが、結局仕事が回らなくなってきたところから切り捨ててというよりもプロジェクト自身が切り捨てられたりしている惨状ともいえるだろう。複数のキャリアにうまく自社のデザインをフィットさせようとしている会社もある。キャリアの仕様など鼻にもかけずにマイペースにものづくりにまい進しているメーカーなどは国内のメーカーではない。国内キャリアの複雑高度な端末仕様がクールな文化だという意見もあるのだが、クールな文化として感じ取る以前にビジネスとして始まらなければ話にならないのでもある。

ひとつの方策が最近二番煎じまで登場してきたキャリア自身によるデザインの推進である、国策として単にRUIMの互換性が課題だといっている脳天気な政府もいるのだがキャリア同士のサービスの競争を続けてきた流れに目を瞑って話をしても意味がない。懸命に国の援助も受けずに自らの投資を行いコストダウンにまい進しようとしているのである。サービスを競争させる中で端末の差別化でなくサーバーとしての差別化に走れというのなら、まだ納得がいくのだがそんな視点があるわけでもないし、P2Pで様々なサービスを実現していくことこそが時代の流れとも思えるのに、サービスと端末価格のバランスをうまく実現させようとしているキャリアの努力などを理解しないままの無策な政府提案だといえる。

結局、余計な仕事をしないで共通仕様の端末ベースをうまく作り出した上で、各通信キャリア同士の仕様競争と、端末メーカー同士の競争とを実現していくうえにはリーズナブルな方策のように見える。問題は、端末開発経験というものを本当の意味で通信キャリアが体験する中で遭遇する困難をいかに乗り越えるのかという点になると思われる。通信キャリアの実力が問われるということでもあり、また利権うごめく中での物づくりの上でIPを尊重しあいながらプラットホームとして完成させていくという仕事には多くの課題が横たわっているといえる。 同床異夢とまではいかないまでも、メーカーは異なるキャリアに対応を同様にしたいものであり・・・・。

今の仕事と、これからの仕事・・・そんな掛け声をかけながら方向を精査しながらの開発スタイルという本来の姿としてギアが入り始めてきた。とかく今の話を追いかけすぎだった時代から考えるとゆとりといえるだろうし、そうした中で効率化を果たして生きたいという思いにも注力することになる。責任分解点を明確にしようということも新しい流れだ、自分の領域を確保しながらインタフェースを明確にして境界面を厳然とOSと構造で分離した形にするというになる。下手にやると、どこかのPDA用のOSのような顛末になってしまう。モジュール化した強固なコンポーネントで構造を作りこむことで、Openなインタフェースな世界を構築することが望まれている。適当なソースコードを開示して適当に修正を許容するような姿ではなくIPを担保したうえでインタフェースがオープンな世界ということになる。

なにぶんにも開発費用を捻出できるのはビジネスモデルを確立している人だけであり、そうした人たちが無為な金遣いをしないことが、ゆとりを生み出す効率化につながる仕事のスタートだと思うのだが、とかく現状肯定に走ってしまいがちな狭い視点の業界経営陣が多いことが課題なのだろう。政府を使って馬鹿な政策を振り回させることで、自分たちのことにプラスにつながると考えているのだろうか。そんなおろかな幻想を政府に抱くことがすでに間違っていると思われる。さあ地道にまっとうな仕事をしようや。しかし地道な仕事をしていても後ろ指はおろかスケープゴートにされてしまうような現実の政府や官僚の中で、がんばっている藤田東吾さんのようなまともな感性をみなで共有したいものである。

業界独り言 VOL334 新築そっくりさん

知人であるM氏は、大手電器メーカーでソフトウェア開発を多年に亘って携わってこられた方で、最近ではCMMIなどのソフトウェア品質改善活動などの枠組みを全社的な活動にする事務局などもかって日本あるいはアジアを飛び回っているらしい。大学は、もともと京都大学を出られているのだがあまり京都の町に造詣はなかったらしい。そんなM氏としばらくぶりに食事をしたのは、大阪地区・中国地区への出張が続き大阪泊まりとなることがあったからでもある。彼は、学生時代からいつかはもういちど京都に住みたいという思いを持ってはいたようで、それまで住んでいた奈良の地を離れて最近は京都の北のほうへ居を移したということだった。築70年近い建物の壁や柱などに直しをいれてあるということだった。その家に帰り着くには、出町柳駅から自転車で25分ほどかかるということで健康的な生活でもあるらしい。関西の方ならばご存知のように京都の北というのはだんだん山に向かっていくという地形なので帰りに25分かかる道は行きには15分ほどで済むらしい。

さて耐震偽装などが明らかになっている現在では、中身を見える木造の家をさらに改築してすんでいるというのは賢明な選択でもあろう。建築では設計確認申請という手続きの合理化・簡素化といった観点から強度計算などの仕組みをツールチェーンで提供する枠組みを国の認定で提供するという革新的なことになったのは大規模な地震などを経て建築設計に関しての強度評価ということを国として基準を改定したうえで確認申請をツールで行っていくということになったからでもあるらしい。そうしたことで新たなビジネスが生まれていき、昨日紹介したイーホームズのような民間審査を行うことも出来てきたのだろう。まあ人間が設計している内には感性としての閾値やアナログ的な視点が残るのだが、そうした作業がツール化されてしまうと実態として行っている部分が隠蔽化されてしまい感性が失われてしまうというサイクルに陥るのはいたし方ないことでもあろう。想定しないケースで別の目的で悪意を持った使い方をすることで経済設計ということを評価するような事態はともかくとして、強度不足の感性を持ち得ないということは最近のツールまみれの技術者に共通のことかも知れない。

さてソフトウェア開発の大規模化の流れで、全貌が見えなくなってきたということが最近のソフトウェア開発では共通認識となってきてしまっているようだ。こうしたソフトウェア開発からものづくりの見直しを図って位置から再設計しようなどということを受け入れてくれる幸せな余裕のある、あるいは実際の商品化など念頭にないような仕事など出来ようはずもない。無論、エンジニアの方々はいずれ機会があれば、そうしたことに取り組みたいということも共通認識として持っておられるようである。しかし、そうしたことで得られるメリットと現在のビジネスモデルの中で許容される開発投資のバランスをみれば新築そっくりさんとして手を入れていくということになるのであろう。ただし、丈夫な骨組みで作られたふるい家を新築そっくりさんで変えていくということ、改築改築で出来上がった熱海の楼閣のような状況に手をいれていくということには違いがあるのだと思う。

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月に響く笛

書店で買えない本があるという、ネットでしか買えないらしい。耐震偽装の冤罪というか、政府の情報隠蔽工作の犠牲になった人物が書かれたものである。当初は、文芸春秋に持ち込み共感をえて発刊されるそうだったのだが圧力がかかり発行できなくなったらしい。ネットで検索して購入出来たのはAmazon取り扱いの直販スタイルでの購入となった。取り扱いをしただけで圧力がかかるのかも知れない。現政権の存続も危ぶまれる大疑獄とも受け取れるのである。

この本には一応コードもついているのだが「ISBN4-903786-00-5」、版元はimairu.incとなっている。面白いのは住所はNHK放送センター内郵便局留と記載されていることだ。著者の藤山東吾さんは、元イーホームズの社長であり、その事業を破綻に追い込んだのは権益を守ろうとしている政権中枢の方をはじめとするものだったのだろう。その顛末を知りたいという方は是非読んでいただきたいものである。残念ながら世の中を正そうとする正義の意識で書き起こされたものであっても、図書館には決して置いてくれないようなものなのである。

アパホテルの一件が京都から再発しそうな状況だったのが、また隠蔽、情報操作されているような最近の動向を見るにつけ唯一の方策は正しい事実をみなが認識することにあるだろう。ただし、最近ではあるあるに限らず、もしかしたら日常に起こっている事件すらも情報操作攪乱のためのやらせだったりするのではないかとかんぐりたくもなるのである。政府だけで出来そうな失言などの話などが京都アパの一件と入れ替わりに立ち上がったのではないかなどとあらぬ妄想が駆け巡ったりもする

月に響く笛

BIGCAT GOGO!7188ライブ

さて最近の若手ミュージシャンの中でも元気のよいお勧めなGOGO7188というバンドのみちづれツアーというライブツアーの追加公演チケットが入手できた。1/13土曜日の大阪アメリカ村BIGCATである。知っている人は限られるのかも知れないのだが、我が家にとってはかなりマニアックなポイントとなる。まず、心斎橋筋の中心地区である大丸の先にあるBooksアセンスという美術系に長けた本屋があり、大阪に行く都度に我が家では立ち寄るポイントでもある。この本屋に立ち寄る限りにおいては美術系の本などの購入でかなりの出費を伴ってしまうのはいたし方ない。「大理石のフロアーの本屋があるよ」と細君に紹介したのはいつのことだったか忘れたけれども美術系の品揃えはかなり気に入っているようだ。

また、はす向かいには雑貨の「ラパレット」があるし、さらに近くにはラーメン苦手の細君がリピータとして通う「神座」までもありさしずめ細君にとっては欠かせない大阪のポイントとなっている。今回のライブ会場は、神座の先にあるアメリカ村ということだった。楽天で確保できた宿は、靱本町にあるビジネスホテルだったので、梅田からは四ツ橋線で本町まで向かった。場所の検討をつけて降りた出口は、そのまま靱本町に繋がる通りだった。ホテルに荷物を置いてから、心斎橋筋まで戻ってきて繊維の町船場の雰囲気を楽しめる心斎橋筋散歩を楽しむことにした。細君自身は始めての船場問屋街の体験だったらしく開演までの時間を楽しむことにした。

船場のセンタービルを覗いてみる時間はなかったので、まずは第一ポイントであるアセンスに向かった。大丸の建物の概観の彫刻に興味をもったらしかった。さっそく美術系のフロアに移動して細君は写真集やサブカルチャー系の書籍に目移りをしているようだった。建築系の写真集や資料集もここにはあり、私も楽しむことが出来た。いろいろ楽しい写真集を入手出来たのは大きな収穫だったらしい。続けてラパレットでのウィンドウショッピングで最近のカルチャー系グッズなどを楽しむことが出来た。昔の雰囲気、1985年の開店当時にはAfternoonTeaに近いものがあったのだが、最近は変わってきたようだ。小腹もすいたので、神座にいき贔屓のラーメンを楽しんだ。客の回転もよく、味もシステムも三拍子そろっている神座には立ち寄らざるを得ない。

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業界独り言 VOL333 想定外の意外な事

プラットホームと言語が取りざたされていた過去の歪んだ経緯などを正しく把握しないままに、キャリア同士の戦いや規格の相違などのいろいろな局面が突出していた時代があった。Javaと携帯バイナリー実行環境との比較論などが、行われてきた流れに意外に映るかも知れないのは携帯バイナリー実行環境でのJavaプレイヤーの再登場である。ドコモとAU、PDCとCDMA、Javaと携帯実行環境という異なった条件での互いの将来のビジネスの浮沈を賭けての戦いでもあった。もともとの想定外の戦いはPDCとCDMAとのCM展開に見られた、いわゆる子飼いのタレントがブランドを駆逐するようなコマーシャルを打ちに競争相手に出るというものだったりもした。

緻密に積み上げてきたことを瓦解していくような予兆を感じ取る敵対する技術の登場に伴う、展開での先制攻撃を食らったという印象があったのだろう。良いものは売れるということを推し進めようとしていると、戦場の場を時間稼ぎにアプリケーションでの競争に鞍替えしようというのも戦略だろう。Javaの投入やら、カメラの投入などと電話機の通話品質という基本的な部分から離れた部分での競争に身を投じるようになったのは競争という形に持ち込むことが必要だからでもある。また、想定外の技術の登場で自らの技術ロードマップをリセットされてしまったことへの嫉妬の裏返しでもあっただろう。技術の進展という流れの中でベースとなる半導体性能などの土壌が同じである限りには古い技術を使っていくことが有利なこともある。

CDMAという技術が要求する処理能力は、同じ半導体条件であればアプリケーション能力を逼迫するのはいたし方ないのである。戦略的な宣伝で説明するCDMAのコンセプトがまさに働こうとするときに処理能力がより必要になるのである。マルチパスを解決してより良い音質を実現しつつさらにソフトハンドオフを実現しようという状況と多年に亘って培ってきたTDMA技術の集大成としてチップセットが処理してくれるそれとではアプリケーション能力に差が出ることが起こるのはいたし方ないのである。まあ携帯戦争のCDMA商用化時点でいえばARM7の処理能力をどのように端末の魅力として表現が出来たのかということにもなる。

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新年会2007

恒例となっている母校木更津高専電気の同期新年会があった。最近数年は続いているのだが1/3の夕方にある駅の改札に五時集合というものである。今年は9名の参加だった。昨年の秋に卒業三十周年のクラス会を行いその際には17名ほどの参加を得たのでほぼ恒例のメンバーが来ているというのも実情だ。卒業して30年が経つと子供たちの結婚やら両親の心配やらいろいろな事情が降りかかってくる。結婚していないものもいれば離婚したものもいるし様々だ。

社会に巣立つ前の五年間を過ごした同期という特殊事情ゆえに、その後過ごした長い時間以上に詰まった経験を共有してきた仲間という意識が強いものである。北京マラソンに参加したりして頑張っているバツイチ仲間の話もあったし、自活しようとしている自分の息子が交通事故に巻き込まれ、その入院先で息子の彼女が判明したりとかに遭遇したりとか人生いろいろである。子供の就職や受験という話題になると父親としての自身の経験が高専という仕組みを選択して早い段階で絞り込んできたことから、子供たちの意識と十分な共有が出来にくいという負い目があるようだ。

恩師の先生方や事務の方々なども定年退職を迎える時期になり、母校といえども近寄りにくいのが悩みの種。「うちのクラスから誰か先生にでもなってくれないか」とは・・・言うは易く、50歳すぎてからのメッセージとしては唐突なり。予てより特別講義でもさせてくれないかという話はあってもなかなか実現出来ずにいたのも確かで言うほど身軽でないように傍からは見えるのだが・・・。取り急ぎ次回の会合は、今年の文化祭の折に学校の事務の古参の淑女にお声掛けして実現しようということになった。

 

業界独り言 VOL332 トホホな最新型複合機導入顛末

ご存知の方もいるかも知れないが、我が家ではNTTから表彰されるようなインフラを導入しているのである。あるいは毛嫌いされているのかも知れないだが・・・。未だにISDN契約をしていて二回線分のダイヤルインも取り付けていてFAX用の番号と電話の番号を分けているのである。これはといえば昔のFAXと留守番電話が出来なかったころの名残ともいえるのだが電話中でもFAXなどが自由に割り込まずに出来るのはISDNゆえの便利さではある。さて、そんな我が家がISDNに切り替えてから10年以上になるのだが、当然当時はTAもままならない状況でOKIの提供しているものしかなかった。今では何代目かのTAになっていて、またADSLは使わずにFTTHでベーシック契約をしているのである。ひかり電話にはしていないのである。

さて、そんな我が家なので三回線相当のアナログポートに送信用のモデムと電話とFAXの三台を接続している。モデムは自宅サーバーに接続されていていわゆるeFaxが動作するようになっているのでPDFを渡すと変換してイメージ化してFAX送信したりできるようになっている。FAXはCanonのMulitPassB10という複合機種のかなり古いものがついていていわゆるWindowsMEまでしかサポートできないものとなっていた。プリンターはその後のOSの進化と共に切り替わりHPやCanonを渡り歩き最近ではPIXUS850iになっていた。昨年秋に双方向無線LANプリントサーバーを導入したので細君とも共有できるようになっていた。

スキャナとしてはフラットベッドの1200dpiのNECのものを適当につけていたのであるがUSB1.1対応の低速なインタフェースであり辟易はしていたものの捨てるに忍びないのでそのまま利用してきていた。最近は使っていなかったので、ちょっとスキャンしてみようとデスクトップマシンに接続してみたところXPでは対応しないような世代となっていた。年末の予定外賞与もあったのでスキャナリニューアル兼FAXマシンの統合化などですっきりしようかということではじめたのがCanonの最新型複合機MP830への切り替えである。これは9600/2400dpiで四色インクという触れ込みで最近導入した無線LANプリンタサーバーでも対応できるということだったのですべてがうまくいくはずだった。

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