業界独り言 VOL354 桁数が足らない

時代は、とても便利になり通信販売業者や地方名店には、とても肩入れされる時代となっている。距離感のギャップを埋めてくれるのは宅急便であり、インターネットを介してのサービスである。先日も仙台でお世話になった旧知の友に茶菓送付をするにしても、基本的に住所情報をメールから、茶菓業者のオンラインショップにコピペするということにより実現される。出先のKioskでの注文手続きよりも簡単かも知れない。少なくとも専従の店員ならぬサービスページが対応してくれるからでもある。

3連休を前にした頃に、前の会社の知人Tさんからメールが届いた。このプログに移行した独り言メーリングリストのリスナーでもある。転職を契機に前の会社で進めてきた技術者同志のコミュニティでの思いや後輩たちへの伝えたいものなどが相俟って始まったのが、もともとのメーリングリストでもあった。最近では、今の会社でさらに広がった仲間との接点なども含めて共通項としての感想などを提起したりもしているのが実情である。こうした人たちとの意見交換のつながりは大切にしていて、ときおりオフ会なども開いている次第である。

まあ、今の会社に移るきっかけも、実はそうした前職での活動のきっかけにもなっていた同僚が接点となっているし、彼が弾けた頃に連鎖反応的に自分自身もエンジニア同士のコミュニティという活動を進めてくることに弾けてしまったのだった。いろいろな人としての活動が、こうした連鎖反応を起こしている状況は、私自身はとても良いことだと思っている。少なくとも奉職して自身の固有値としての思いや技術やらをともに共有し相互啓発している会社活動という実践の結果としては当たり前のことだと考えてきていた。
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WANTED、WALL-E そして日焼けしそうな秋の日差しと秋風

三連休なのだが、大人の事情でどたばたと過ごして、成田からポートランドに向かっている。
早く着くことで定評のあるノースウェストだったのだが、またまた会社の都合で次回は使えなくなりそうである。
昨今の燃油代の加算などによる運賃体系の混乱などから、いまでは国内航空会社を使っての渡航がもっとも高くなっているという事情は世の中での開発費高騰などと同様な理由なのかどうかは知る由も無い。結果として同一系統のアジア地区の航空会社への切り替えが発生するのも已む無しといえる。率先垂範という意味において、こうした人事規定の施行に際しては、人心掌握をされる方々におかれては最新の留意をすべきである。国内航空便に比べて、米国ノースは割安になっていたとはいえ、手配の直後に施行発表された方針を照会したのは当然のことでもある。

人事の許可も得て、既に手配済みの航空券に関しては、適用しないという明確な方針が出て、以降の手配においては東南アジア地区の指定航空会社を第一優先として、手配が叶わない場合には、外国航空会社から順に割安な航空会社を順に検索して、手配をすることというお達しであり、最高額となるJAL/ANAを選択するということに関して命を懸けてきたような輩においてはあきらめきれない事情となったのは、昨今の状況では贅沢以外の何者でもない。なにせここまでの議論はエコノミーではなくてビジネスクラスでの料金比較と適用においての議論だったからなのだ。

限られた10時間足らずの時間を、ホステスまがいのサービスをしつこく飲み放題のバーにでもいったかのような癒しの時間として誤解する輩などにおいても同様な天誅が下っても差し支えないと感じている。仕事で到着して直ちに着任できるということを目的として、そうした便宜を図ってくれる会社は国内メーカーでは既に途絶していようなので、ありがたいということで感謝の気持ちを忘れることは無く仕事にまい進すべきなのである。さっさと食事を出して、ただちに睡眠をとるのか。あるいは残っている資料を作成するためにpc電源を提供してくれた上で周囲の騒音を軽減してくれる機材を提供するのもアリではある。
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業界独り言 VOL353 本質を追いかけてほしい?追いかけたい?

日曜は、朝から母校に出かけた、学園祭であり先輩である教授に会っていくつか相談したいことがあった。大学同様に独立法人化された母校の高専は、まずはインプットとアウトプットに対して成果を出そうとやっきになっている。学園祭は、そうした学校運営の中でも重要な位置づけのイベントといえるだろう。設立の目的自体は、プロフェッショナルエンジニアの育成と輩出であるのだが、最近の学校の流れとしては更に進学したいというニーズに呼応する形で、パイパスする大学のような位置づけにもなっているかも知れない。中学卒業の段階で、エンジニアリングの学習をまとめて行うということに意義深いものはあるのだが、最近の日本での教育指針の幼児化から、そうした意識の高い言い換えれば好奇心にあふれた子供たちというものが育たなくなり大学進学といった動きに流されてしまっているというのが実情だろう。

教える側もメーカー帰りの実力派、そして意識ある学生とのタイマン勝負という図式が、ある意味でバンカラな環境で成果を出してきた時期もあっただろう。大学受験という競争よりも身のある教育をタイムリーに行うということが高邁な設立指針だったのだが、現在の日本という国の状況からすると望み得ないということになるのだろうか。木更津という町並みは、バブル崩壊で崩れさった印象があり、駅前が荒廃している雰囲気するある。かつて中学三年の時に、文化祭を一人で訪ねた際の元気のある町並みは影をひそめて、おしゃれな洋菓子・レストランといったお店も今では和菓子屋として生き延びる程度になっていた。既にいくつもあったデパートは皆撤退していている。バスに茶菓の袋を携えて乗り込むと母親に連れられた中学生といったペアがいくつも乗り込んでいた。

学校に到着すると早速、お世話になってきた古巣の職員の方たちに茶菓配布をすませて、待ち受ける先輩は入試相談コーナーというブースで午前中は待機ということだったので急襲したが、まだ開店間もないからか、先ほどの親子などは登場していなかった。しばらく後輩達への設備寄付などの相談を持ちかけたのが、先日の話いらい色よい返事がもらえていなかった理由、寄贈したい後輩というオブジェクトが最近では滅亡しているということだった。確かに無線部というクラブ活動を当時ささえていた無線通信への畏敬の念などは、昨今のPHS/携帯/インターネットということから子供たちが楽しいということではなくなっているのだろう。 続きを読む

センターオブジアース

ブレンダンプレイザーの3D映画である。久し振りに子供比率の高い映画を見ることになった。
3D映画自体は、子供向けという範疇なのかもしれないが、楽しいものには違いなかった。
3Dメガネをかけなければ、見れないのが不便ではあるが、ベルヌの地底探検を小説ではなく、映画で楽しむことが出来る時代になったということを喜ぶべきだろうか。確かに3Dの技術は素晴らしく表現力の一つとしては、よいものだろうが想像力という観点からいうと小説を読むことで育んできたそれを失ってしまうのではないかと思う。

仙台でオペラ

21世紀だというのに、映画ではないが少年時代に思い描いてた未来とは少し時空がずれてしまった印象がある。さて、第二の会社生活も定年を考える時期ではないにしろ、ある意味で締めくくりを考えていく段階には入ってきたといえる。直球勝負ではないにしても、少年時代に思い描いた夢に飛び込んで暮らしてきた無我夢中の時間を、ある日突然振り返り気がつくと自己の思いとの矛盾などに気がついた最初の転機、そして今また10年あまりを過ごして昔の仲間たちをお客様として支援する仕事をしながら立場を変えて当時の思いや錯綜してきた流れなどをめくり、いまのお客様としての印象や気持ちに思いを馳せる。そんな、たっぷりとした時間を過ごすことが出来た。

気がつくと中学時代の同級生の名前を、インターネットで見つけてその写真から当時の面影と夢などから本人と確認することが出来ていた。これは21世紀らしいものといえるかも知れない。彼女は声楽を目指して芸大をへて音楽活動をしつつ教育の道を模索して仙台の地での活動を始めていたということだった。うろ覚えだった大学名が、たまたま今回のお客様の事務所の目前にある大学かと誤解してメールをしたためたのだが、実際は市内の大学だった。しかし連絡がつき帰りの新幹線に合わせてお茶をして話をしようということになった。

40年ぶり近い時を経ての再開で、なぜかとてもドキドキしたりして仙台駅で待ち合わせをして新幹線の時間まで喫茶店で話をした。大学教授である彼女は大変忙しいらしく、この後は仕事の会議がまっているらしかった。たまたま入った喫茶店で担当になったウェイトレスは、そんな彼女の教え子らしくアルバイトだったようで、コーヒーと紅茶の二人のオーダーになぜかケーキが特別セットで配られてきた。40年の互いの人生のショートストーリーを少しづつ話をして、互いの今の風貌の先に映る、時代の印象を思い返すには十分な時間だった。夢をみていた時期、人生の転機でたまたま出会ったことなど初めて知ることなどもあり短い時はあっという間だった。思いついてメールをして会えたのはとてもラッキーだった。

映画試写会 ハンサムスーツ

鈴木おさむさんの脚本であり、ドランクドラゴンの塚地武雅や無駄に明るい谷原章介、いい味を出している中条きよしなど、たのしめるエンターティメントな作品で、鑑賞後とても温かい楽しい気持ちになることが出来た。公開は、11月からなので、しばらくは秘密をキープしなければならないのである。ともあれ楽しい作品が見たい方にはとってもお勧めな作品である。

会場は、竹橋の科学技術館サイエンスホールでした。提供はWOWOW

おくりびと

本木君演ずる、チェロ弾きを目指していた楽団員が、リストラから納棺師という職業に、巻き込まれていく中での葛藤や人間模様・・・。山崎努の怪しげな雰囲気も懐のふかさも含めて、楽しんでしまった。余貴美子さんも好きな女優であり、広末涼子も最近のテレビドラマから見ればがんばっていたという気がする。脚本は、小山薫堂氏であり、あらたな境地に踏み込んだという感じがする。

業界独り言 VOL350 サポートへの期待値

高速クロックで動作するのはマイコンだけではない。世の中の開発サイクルが速くなるにつれて、サポートの期待値もどんどん高まっているのである。クロックの合わないお客様との間では、ビートが生じるか、もっとひどければ同期しないということになる。周回遅れといった事態で二世代遅れた単位でしかチップを更新できないという状況にもなるのだろう。チップセットが高機能になればなるほど、そのためのサポートすべき範囲が広がってしまうのでいわゆるマッハの壁ということにもなってくるのだと思う。

マッハの壁を突き崩すためには諸説があり、共通プラットホーム化という掛声が聞こえてくる。こうした中にビジネスモデルも含めてレディメードのWindowsMobileが良しという考え方もあるし、通信キャリアとしての差別化あるいは従前との互換性が問題だということで進まないケースもある。これ事態が、マッハの壁ということなのかも知れない。すでに、Androidも登場してきたのでLinuxベースで開発されてきた取り組みにも風穴があくことになるのかも知れない。プラットホームを開発していくというからには、その中でも風穴をあけていく位の勢いがないとやっていけないのが実情といえる。

ベンチャー気質で、こうした取り組みがオープンソースコミュニティと相互扶助で確立するのかどうかは未だ未知数ではある。Javaの世界が従来のC言語による高級言語達成による効率化の次に、オブジェクト指向言語としての特性などからさらなる効率改善ということになるのであれば、目指すところといえるだろう。開発方法論も、その取り組みに対してのモチベーションも含めてクロックの高い感性で臨むことが必要条件となってきていて、開発サポートということに対しての問題意識も現場実情を察知する感度も含めて高い資質が望まれている。

サイクル遅れで同期しているかの誤解をもったりしているようでは、同期外れという認識を自身が早期に持つことが必要なのだが、なかなか管理者の立場だと不幸になるのは、いたしかたないことなのだろうか。開発サポートという資質は、幅広く適切な理解を持つことが必要なシステムエンジニアになっていくことが求められていて、とくにお客様との間に立つ者はその能力が研ぎ澄まされる必要がある。この仕事を最初からこなせるようなエンジニアを外部から求めることは不可能に等しい愚行だといえるのだが、管理者にその意識がない限りは続けて不幸のクロックドロップしたようなサイクルで回してしまうことになりさらなる不幸を呼んでしまう。

では具体的な施策があるのかといえば狭い範囲をベースにまずは、開発サイクルをきっちりと持つことが必要であり、専門技術者としての経験を積むことが必要だといえる。お客様との間に立つ担当者というものをすべて各専門チームのリーダークラスに適応させるということがもとより解決策に近いのかもしれない。実際問題、結果としてそのような人選になってているケースを実践してみると、リーダーの仕事にプラスアルファで対応できそうな感触を持つし、お客様に沿った感性をさらに高めていくことが出来るという側面もある。技術バカということではなく全体最適も含めたシステマティックな理解を深めていくことが求められるからだ。

とかくコミュニケーション能力が問われると思われがちだが、言語能力のみでクロックの低い人は最先端の状況においては合致しないエンジニアといえる。大学で英語を学んできても実践と結びつかないので使えないという人が多くの場合であり、少なくとも大学受験を制してきた人たちならばあとは実践で耳を鍛えることぐらいで解決していくのだが・・・。国内の開発現場のエンジニアでも好奇心あるいは向上心の薄い人たちでは結局のところ職責が上がる頃には自分自身の範疇を狭めてしまうケースが多いように見える。

開発に対しての飢餓感がないというのが、日本の組み込みソフト現場のベースなのか、そしてそれはゆとり教育がもたらした弊害なのかも知れない。平和ボケした生活を続けることで正面切って戦闘が出来ないのでは結局のところ、その平和すら維持できずに危機感をもったアジアの仲間たちが追い抜いて行ってしまっている実情になってしまったということを肯定するしかないのかもしれない。外資の先端ベンチャーで仕事をしていると、より鮮明にその差分が見えてしまう。自分たちのスキルセットとお客様のスキルセットあるいは、その競争相手となる他のお客様との差分も見えてしまう。ただし同様に自分たちの仲間とほかの地域とのパフォーマンスの差分についての認識は見えないものなのだろうか。

結局のところ、そうした感性のクロック能力について見極めることが必要なのだが、いままでのこの会社での経験からも見極めるのはとても難しく知己であったとしても、しばらく仕事を一緒にしてこない限りは過去の理解をベースに考えるべきではないと思うようになっている。縮こまった日本の組み込み状況の中で、伸ばしていこうというための活動は、それ自体がクロック高く動作していくことが必要なのだが、重しのようにのしかかってくるクロックの低い人たちとの仕事をどのように解決していくのかは、私自身まだ暗中模索である。

横浜界隈のパン屋ベスト3

銀婚式を前に、午後二時すぎから細君と散歩をしてきた。近在のペスト3のパン屋をめぐるというコースだった。南区に住んでいる私にとって横浜にあるパン屋は豊富だと認識しているのだが、あるサイトで目にした三軒とは。

馬車道のレェグラヌーズ
横浜橋のBellbe
元町のLesSens

というものだった。馬車道のそれと横浜橋のそれは十分認識していたので3番目が気になった次第である。

まずは、馬車道を目指して大岡川沿いを歩き最近はとみに再開発で浄化された黄金町あたりもいろいろな若い人たちの活動が見られるようになっていた。吉田町の裏手を抜けて、今年閉店目前の松坂屋を目指ししばし、有隣堂で時間をつぶした。伊勢佐木町に昔あった丸十ベーカリーはなくなってしまい、いまはヴィドフランスのみとなっている。馬車道のグラヌーズは和菓子屋からの転身でベーカリーを営んでいる。イートインで気軽にできたてのペストリーやサンドイッチそしておいしいコーヒーがのめるというとてもお勧めのスポットである。休日でブランチを自宅でとって午後からの散歩だったのでここではコーヒーとペストリーでティータイムとした。やぶきた茶アンパンはとてもお勧めである。細君はトルティーヤでまいたスパゲッティのロールを選んだ。

馬車道からは、元町を目指すことにして、 日本大通を目指して、さらに山下公園へ抜けて元町をフランス山から攻めることにした。目指すレサンスは元町プラザの三階にあった。フランス料理の店との共同といった佇まいであり、細君は、次回は料理を食べに期待度を高めていた。両端が窄まったスタイルのバゲットとカレーパン、塩味のクロワッサンを試しに求めて元町を戻ってきた。ここには、ウチキのパン屋もあるし、ポンパドゥルもあるのだが・・・。ユニオンで紀伊国屋のパンをさらに買おうとしたのだが本来の目的を思い出して留まった。

元町の入り口からは、いったん中華街を巻くように戻るルートでスタジアムの角まで戻り、横浜橋を目指す。途中に場外舟券売り場が出来ていたのは知らなかった。道沿いのファミレスも淘汰されて最近の安いタイプに切り替わりが起こっている。三吉橋の側から横浜橋を端から舐めるルートとなった。夕方の買い物の人出で賑わっている。ベルベは以前にもあったパン屋からの切り替えで出店したようなのだが、なかなか気の利いた店でちょっと横浜橋の雰囲気とはずれているかも知れないのだが、そこはケーキも置かずにパンのみで運営することで溶け込もうとしているようだ。とうぜんのごとく朝食用のバタールを買い込み、さらにはごぼうのエピまでも求めて夕食の主食はパンで占めることになった。なお、横浜橋には、もう一軒丸十早川ベーカリーというパン屋がある。

ちなみに、2ch情報では、「丸十とは、桜台にある丸十パン協同組合の田辺さん(「田」の字から丸十) の元で修行した職人たちが暖簾分けの意味で屋号につけます。 この田辺さんが日本で始めて米麹・ビール酵母でパンを創った職人さんです。 昔懐かしい香りがし、むにゅうっとしたパンです。主に惣菜パンが多いです。 」とのことです。

アイアンマン

アメリカンコミックのヒーローものらしい、何度となく最近の映画予告の中で気になっていたので結局みてしまった。

予告以上のものはないのかも知れないが、それはそれなりに私にとっては予定調和で楽しめるものだった。

グゥイネスパルトロウとのカップルでポスとセクレタリの大人な雰囲気での付き合いは楽しめる点かも知れない。

また、兵器メーカーのCEOが発明家で、自分たちのやってきた事実に目覚めてパワードスーツを開発してヒーローになるという自己矛盾したストーリー展開ではあるものの、どこかでデジャブな気がしてしまいそうな予感がある。