業界独り言 VOL325 Morrisonあるいは森村と呼ばれる仲間

このところ頻繁に米国と日本を行き来することが増えた。10年パスポートも傷んできたために自動チェックインの機械でのOCR読み取りに支障が出てきている。来年までの期限なので更新は、それまで据え置きたいという話でもある。 仕事として忙しいのはありがたい限りであって、Quad社としてのビジネスが評価されていてのことでもある。最近ではQuad社の戦略解説を行う書籍が国内でも登場してきたことも、そうした状況を反映してのことだろう。弱者に厚く、強者に冷たいと揶揄されることもあるらしいQuad社の戦略は任侠道の延長線にあるのだろうか。

表題の名前は、モリソンと読むのであるが、この日米ハーフの仲間が自らを漢字で語らったりするようになってきたからでもある。米国の仲間からは、さらに「モリムウラ」と呼ばれたりするようになっていて打ち解けた中で彼の中にあるハーフの特性をよく理解して難しいお客様との間で最前線に立つ彼を通して最先端ビジネスモデルとして追求をしているプロジェクトの要となっている。彼自身は、端末メーカーの出自であり、UIが専門である。今ではバイナリ実行環境の最新世代を新プロジェクトに適用すべく邁進している。ある意味でWindows3.1からWinowsME,WindowsXPに移行する流れにかなり似ている部分がある。

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業界独り言 VOL324 いつも気温は、華氏70度内外

毎朝、サンディエゴのホテルでの朝食では、オムレツを焼いてもらう間に確認するのは新聞の気候の欄であのだが、いつも相変わらず同様な気温を示している。最低気温は華氏69度内外で、最高気温は78度といったところだ。年中気温に変化は殆どないのが特徴といえるのは、特徴の無い特異な気候の地域といえる。ここのところ、毎月の如く訪れているのが現状なので、日本のじめっとした蒸し暑い梅雨の気候とは比べるまでもなく快適な気温でありカラッとした乾燥したところで仕事がはかどる筈だということになる。

ある意味で能天気とも言える、良い気候の中で季節感もなく過ごしている仲間達のメンタリティと太平洋の向こうでじめっとした中で仕事をしているお客様達との間に齟齬が出やすいのは致し方ないところでもある。時差を越えて対応しようとしている実務が時として最近のIT技術の進展により遠隔試験あるいはデバッグといったことも実現できるようになったのにはインターネットの進展の恩恵を受けているからだといえる。何時間も打ち合わせしつつの状況にはSkypeベースでチャットあるいは話をしながらというのが最適だ。国内の通信キャリアであるお客様向けの開発支援をIP電話で実践しているのはおかしなものであるが・・・。

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ついていないのか、ラッキーなのか

二週間の出張を終えて、金曜に帰国した。荷物の大半は会社に置いておけるものなので会社に立ち寄りお土産をセクレタリーの机に預けたり、スーツケースから汚れ物だけを取り出して大きな洗濯バッグにしているサンディエゴのお土産バッグに移して帰宅しようとしていた。今週はワイヤレスジャパンのイベントもあったのでサンディエゴからはマーケティングのメンバーが来ているようだった。彼らも一週間の仕事を終えてホテルに帰り明日帰国しようとしているようだった。聞けば恵比寿のホテルに投宿しているようだったので階下でタクシーに乗せることを仲間から引き受けて階下に向かった。花金なのか外苑東通りのタクシーはなかなか捕まらず、ようやくみつけて停めたタクシーは道を知らない新人で且つもクレジットカードは使えないタクシーだった。米国メンバーはどうみても日本円を二千円も持ち合わせている様子はないので同行することになった。

助手席に乗り込み、後ろには体躯のでかい二人のマーケティングが今週のミーティングの成果について語り合っていた。国内の状況と若干乖離した能天気な話を始めていたので、前からたしなめていたのだが、道案内を日本語で運転手にしながらの同行で英語で後ろのメンバーにチャチャを入れたりしているうちに真剣な説明を必要としたので声を荒げながら説明をしていくと「  right?」などと結んでしまった部分が運転手には右へ行けという指示になってしまったらしく気がつけば明治通りを走っていて目の上には東横線が走っている。あちゃーと思いながらなんとか恵比寿に向かわせながらも火がついた後部座席との会話の応酬にも収拾をつける必要がありマーケティングの仲間に伝わるように噛んで含めるようにして得心してもらった。現場で滞っている内容がマーケティングに通じることで解決につながれば良しである。

大きく時間をロスしたものの、たまたま会社に寄ったことから、懸案で半年以上解決に結びつかずほっておかれた事がマーケティングの仲間にビジネスとしての有用性を伝えることが出来たという面でみれば、超ラッキーだともいえる。起こるべくして起こった事態なのかも知れない。

業界独り言 VOL323 五年越しの恋、二年越しのラブコール

片思いの恋は、なかなか成就にまでは至らないということなのだろう。まあ、恋する候補者に熱いメッセージを投げても、実際に一緒にできるようになるには互いのハードルがある。とまあ色恋沙汰ではなく技術者に対しての誘いかけの話であるのだが、実際の恋愛と似たような状況が発生するのである。具体的には、日本人技術者のメンタリティーや、それをベースに社員教育としてインプリントされた宗教政策などが功を奏しているようなのである。自分の自信のなさや、それをベースにすることの展開としての語学力あるいはコミュニケーション力の阻害といったものが多くに見られる。相思相愛といった状況であると、 そういうハードルが解消されるのはどちらも同じであるのだが・・・。

東洋医学研究所の研究員である、T君も前の会社での同僚k君と一緒に仕事をしてきた経験から、転職した後でも「k君みたいなエンジニアが活躍できる場所なのになぁと」残念がっていたのである。日本の会社の多くは、人事の優秀な人材選択力に任せて学生を採用していくことと、共に宗教的な縛りを入れてインプリントした状態で奉職させるというサイクルを実現している。そうした状況の中で人材の活用が的確に成されているのかという事には留意点が置かれていないのは、多くの人達の意識が縛りの中で暮らしているからでもある。無論、会社の精神制御を潜り抜けた上で仕事をしている達観した人もいるだろうし、若くして気づいて縛りから抜け出している人もいる。

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謎の列・・・ 席が無い

ロサンゼルスとサンディエゴの間は小さなプロペラ機あるいはミニジェットでのフライトである。ユナイテッドのプロペラ機は1列・2列で10行という構成なのであるが、席の番号配置には二種類があり、この事実は実際のチケットとの相関はないという問題がある。1行目から始まり、11行目で終わる構成である。1-BC,2-A,2-BCから10-A,10-BCと11-Aが存在する。またもう一つは、2行目から始まり、11行目で終わる。2-BC,3-A,3-BCから10-A,10-BC,11-ABCDという構成である。30席という数に相違はないのであるが、チケット発行は後者をベースに発行されているようだ。 11-Dというチケットは2-Aにマップされていて、11-B,Cは1-BCにマップされるというお約束なのである。二種類の機体を持っているのはSkyWestを買収してUnitedExpressとして運用しているからなのかは不明なのだが、迷惑な話である。久しぶりに、この風景に遭遇して私は11-Aというある意味でいたたまれない席に座っていたから一部始終を見届けながら、説明をする羽目になったのである。本来は、フライトアテンダントの仕事だと思うのだが・・・。

 2列から始まるケース

ちなみに、この図は2行目から始まるタイプの座席配置である。

業界独り言 VOL322 歴史は繰り返す

ソフトウェア開発を生業とするに至ったのは、母校で学んだ電子計算機との出会いだったか。ミニコンとの遭遇で始まった新たな世界は、オイルショックによる不況真っ只中での気まぐれな大企業での採用との出会いからだった。なにしろ不況下で採用したところで受け入れる先の事業部が無いというような時代である。大企業の威信にかけても継続は力なりを誇示する為に採用した当時の新入社員はミニマム級な採用記録となっていた。導入研修をして、販売研修、工場実習を行えば配属にいたるというサイクルを回せないでいた時代である。当時のJIS表記の変更が契機になったかどうかは別として時間潰しとは言わないまでもミニマム級の人員でのみ達成しうる挑戦をするのは大企業の中での採用部門としての気まぐれだったのだろうか。

時間潰しとしての提案は、まったく異なる実習先工場での第二次工場実習であり、製図・機械工作実習といった流れであり気がつけば次の年度の新入社員が入社するに至り採用部としては、山下飛びと揶揄されるような新たな経営陣の刷新も受けての配属作業にいたるようだった。まさか会社に入ってから高専で学んだような製図実習や図学実習あるいは機械工作の実習をするなどという事態を想像することはなかった。おそらく、そんな気まぐれを体験したこと事態が会社として封印されているのではないだろうか。ようやっと配属されるに至った事業部から、まさか次のステップが用意されているとは当時の新人としては、またまた想像の枠を超えていた。入社した翌年の五月に、あるコンピュータ会社の翌年の新人研修の中に投入されていたのである。

無論、新人研修に続いて二年間の出向研修という名前の実務が待ち構えていた。学校でFORTRANとアセンブラを学んだのも束の間、ミニコンピュータのシステムエンジニアとして、出向先のコンピュータメーカーの名刺を持ち、その客先の自動車メーカーに駐在して工場制御システムの更新プロジェクトに投入されていたのである。まさにOJTで既存システムのコードを確認しながら、ミニコンサポート部隊とコンタクトをとりつつ新たな機能実装に向けて新デバイスのドライバーやらミドルウェアを組み込みための作業を経験ある上司の下に現場で行うはめになった。といってもミニコンと小型コンピュータの二系統のソフトウェア更新で、開発は高卒の新人と私の二人で上司がシステムをまとめていた。

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業界独り言 VOL321 添乗員・通訳・エンジニア・・・

行きがかり上、進行しない議論を効率的に進めようとすると勢い米国でのフェイストゥーフェイスのミーティングを提案してしまうのだが、最近陥ったケースはちょっと間が悪かった。複数の関係者を引率して連れて行くことになってしまったからだった。ご存知の方も多いかもしれないが、電機労連に参加しているメーカーでは過去の大事故の経験などから出張先での運転を禁じているのである。それが何を意味するのかといえば、お客様が訪米されてきた際にはホテルと会場あるいはレストランの間でシャトルよろしくといった対応を迫られるのである。無論、そんな縛りを気にしないで当然の如く運転される方もいるのだが、人数が20名となってくると話が異なってくるのである。所謂シャトルサービスを依頼して時間割を決めて移動を運用することになるのである。なかなか、自由な時間割では運用できないのだが致し方ない。ましてや運転免許を国内でも持ち得ない私の場合には当然の帰結でもある。

お客様たちの滞在するホテルの手配もQuad社での定常的なサポートの仕事でありはするものの、セクレタリーの人たちにしてみても20名といった規模で一箇所のホテルに四泊もしてもらうためには手配に必要な期間や場所からも準備が大変なことはいうまでもない。代行して予約をするためには、ローマ字でのフルネームや喫煙希望やカード情報が必要となる。一社のみならば集約が早いものの、複数のお客様を集約するといった今回の異様な状況の中では、それにすら時間が掛かってしまうのである。そうした手続きのオーバーヘッドに時間が必要なことを説明しても、そうしたことまでをして米国までミーティングに向かわせるのかといったリーダー格のお客様の方針決定までの経緯も大変なようで煮え切らなかったりもする。見切り発車での手配が結果オーライとなったりしたのはQuad社としての順風が吹いているからだと理解している。

セクレタリーも巻き込んで始まった今回の大捕り物も、先行してサンディエゴに入って別件対応も含めて仕事を進めている中で向こうとこちらの時差を越えての最終フォローをしながら良く分からない現地の事情を日本の代理店を通じてのホテルに指示手配するといった無理が重なり混乱を引き起こしていた。最終的に救って解決してくれたのは現地オフィスのセクレタリーにヘルプを求めたことだった。日本から応援で駆けつけてくれる仲間に依頼をして現地のセクレタリーに茶菓の手配をお願いしてねぎらった。

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椅子の更新

こんな仕事をしていると、自宅でもPCに向かう時間が増えるのは致し方ない。安物の台湾製のコンピュータチェアを自宅の机では使っていたのだが、構成しているビスが緩んだり外れたりといったことが増えてきてゆっくりと伸びも出来ない状況だった。まともな椅子に変えようと思うものの、普段に出かけていく家具屋にあるのは、同様なものしか見当たらず悩んでいた。昨今の不景気な状況ゆえか安物中心の品揃えに映るのはいたし方ないところだろうか。109で「花よりもなほ」の映画待ちをしている間に、時間があったので、まだ入ったことがなかった大塚家具のショールームをたずねることにした。お台場で日本一の売り場面積を誇る家具屋である。ここ横浜のショールームは2/3ほどの規模ではあるものの、それでもたいした品揃えだと感じた。個別の客単位でガイド役の担当員がついて回るタイプのセールスとなるようで、ワークチェアを探していると告げても初めての来訪であることを告げると会社方針としての最低ラインを説明することを強いられた。まあそれはそれで、さまざまなギミックの家具を紹介されて楽しい時間だった。さて件のワーキングチェアは、はたしてアーロンチェアが置いてあることを見つけて安心した。NTTソフトで見かけた疲れの少ないしっくりとくる椅子である。少し値ははるものの買うことにした。1200ドルほどである。納入は一週間後ということで、せっかくの配送日には米国出張と重なり若干残念なところてもある。こうご期待。時差をものともせずにコンタクトを取り合う仲間たちと落ち着いてコミュニケーションをとるためにも必要な自己投資だと考えている。

アーロンチェア