業界独り言 VOL332 トホホな最新型複合機導入顛末

ご存知の方もいるかも知れないが、我が家ではNTTから表彰されるようなインフラを導入しているのである。あるいは毛嫌いされているのかも知れないだが・・・。未だにISDN契約をしていて二回線分のダイヤルインも取り付けていてFAX用の番号と電話の番号を分けているのである。これはといえば昔のFAXと留守番電話が出来なかったころの名残ともいえるのだが電話中でもFAXなどが自由に割り込まずに出来るのはISDNゆえの便利さではある。さて、そんな我が家がISDNに切り替えてから10年以上になるのだが、当然当時はTAもままならない状況でOKIの提供しているものしかなかった。今では何代目かのTAになっていて、またADSLは使わずにFTTHでベーシック契約をしているのである。ひかり電話にはしていないのである。

さて、そんな我が家なので三回線相当のアナログポートに送信用のモデムと電話とFAXの三台を接続している。モデムは自宅サーバーに接続されていていわゆるeFaxが動作するようになっているのでPDFを渡すと変換してイメージ化してFAX送信したりできるようになっている。FAXはCanonのMulitPassB10という複合機種のかなり古いものがついていていわゆるWindowsMEまでしかサポートできないものとなっていた。プリンターはその後のOSの進化と共に切り替わりHPやCanonを渡り歩き最近ではPIXUS850iになっていた。昨年秋に双方向無線LANプリントサーバーを導入したので細君とも共有できるようになっていた。

スキャナとしてはフラットベッドの1200dpiのNECのものを適当につけていたのであるがUSB1.1対応の低速なインタフェースであり辟易はしていたものの捨てるに忍びないのでそのまま利用してきていた。最近は使っていなかったので、ちょっとスキャンしてみようとデスクトップマシンに接続してみたところXPでは対応しないような世代となっていた。年末の予定外賞与もあったのでスキャナリニューアル兼FAXマシンの統合化などですっきりしようかということではじめたのがCanonの最新型複合機MP830への切り替えである。これは9600/2400dpiで四色インクという触れ込みで最近導入した無線LANプリンタサーバーでも対応できるということだったのですべてがうまくいくはずだった。

ちなみに現在の我が家のマシン構成は基本的にWindowsXPのノートが二台と予備のWindows2000が入っているノート一台とデスクトップXPが一台という構成で無線LANないしはLANで接続されてネットワーク構成をとっている。今回の導入で全員がスキャナあるいはFAX送信機能も手に入れることになるはずだった。まずはデスクトップマシン(Shuttle SD11G5)にインストールするのであるが、USB接続で基本的な動作は確認できるものの、サーバー経由の認識ではインストール途上でパニックして落ちてしまうのである。切り分けの意味でXPノートであるPanasonicCF-Y4にインストールしてみると何もなかったかのようにスムーズにインストールが出来た。同様に細君のW5にも問題なくインストールが出来た。しかし自宅マシンであるデスクトップがだめなのである。

このマシンのみが有線LAN接続であることが原因かと当初はMTUの設定を変えたり、あるいはベアボーンのBIOSを最新に切り替えたりとしてみたのだがいつもこける場所が同じなのである。相性というやつなのであろうか、そこでとった対応策はVirtual-PCの導入でハードウェアを仮想化してやれば相性の問題が解決できるのではないかというアイデアである。幸いにMicrosoftの恩恵でこの導入コストはタダなのだが、生憎とXPはコストがかかるのであり途中で挫折した。ライセンス導入が容易なWindows2000を仮想マシンにインストールするのだが、こちらの環境にはUSBポートという概念がないのでミドルウェアを通しての環境でマシンを認識させるしかないのである。無線LANプリンターサーバーのクライアントソフトが仮想USBポートを提供してくれるのだが、これもインストールで正しく認識できないのである。

結局WindowsXP環境から所要のドライバー群(usb***.sys)をWindows2000側に展開してやることでようやく解決をみたのである。今、プリンターはWindows2000仮想マシンがサポートしてくれて、これを共有設定にしてホストマシン(同一だが・・・)から印刷が出来るのである。スキャナ機能については、Windows2000側のソフトを使って取り込み共有フォルダを介してJPEGファイルを転送して使えるようになった。仮想環境とリアルな問題の切り分けが出来るのは体験できたものの仮想環境で想定してないケースについても多くがあることを認識した。いろいろなシステムがマシンを認識して所要のドライバーをインストール仕組みのどつぼに嵌ってしまったといえる。

まあおかげで、既存の機材を集約して近親者での再活用が図られるようになった。

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