ヤフオクで探していた70年代のレコードが手に入った。表題の日暮しというグループのアルバムである。早速、オーディオセットでCDRWに録音してディジタル化を始めている。アナログソースなので物理的に録音時間はかかってしまうのは致し方ない。TEACから出していたオーディオ機器としてのCDレコーダーを使っている。怪しげなのはオーディオ用に著作権費用を払っていることになっているCDRWというメディアである。最近稼動させていなかったので、まずは該当のCDRWがまだ売られているのかということが課題だったが、以前このデッキを買い求めた旧ヤマギワ電気で置いていた。実は録音を始めてから、以前のCDRWも見つけることが出来た。
著作権料を払っていない、通常のCD-RやCDRWでは録音することが出来ないという厄介な政治的な状況下で開発販売されていた機器のようである。実際問題としてCDRWに著作権料を払ってみたところで録音されたPCMデータにはCRRMの鍵がかかるわけでもないので致し方ない。そもそも音源はアナログなのである。著作権協会に支払った費用がどういった形で還流されていくのかはより不可解である。そもそも、こういった機器を使わなければならない事情はディジタルソースとしての入手困難な音源をようやく入手しての話であり、そうした楽曲を提供していた方々が現在活動しているはずもなく、誰のためにお金を払うのかはきわめて不可解である。
私が、お金を支払ってでも聞きたいのはオリジナルを歌っていた方々あるいは楽曲を作られた方々に対してなのである。そんなことを愚痴っても仕方がないのだか、CDRWに落とされたデータは、続いてはサウンド補正処理をPCで施されてスクラッチノイズなどの除去を行い、音量の正規化などを施してから、iTunesなどにかけられてiPodに転送されてようやく私のライブラリとなる。表題の日暮しというグループは、ボーカルが杉村尚美という後にソロでサンセットメモリーなどを歌われた方でもある。「いにしえ」という曲は、コンピレーションアルバムとしてCD化されてはいたのだか、新入社員時代に購入して保有していたころの楽曲を聞きたくて再度入手することにしたのである。