業界独り言 VOL372 組込み開発に夢見る若手を

かっ こいい仕事がしたい・・・、将来性のある仕事がしたい・・・などといった少し前の価値観から最近の就業率の低下などから意識変化はあるのだろうか。むろん 時期としてゆとり教育で育まれてしまった心優しき若者たちが、厳しい環境に放り投げこまれてしまった。これは一縷に世の中の社会常識にかけた、意識ない心 優しき罪深い大人たちの所業の結果でもある。心優しき人たちが暮らしていけるような環境に日本はないのであり、資源も土地もない状況で前向きに生きてきた 先人たちの成果に甘んじてしまったのが大きな過ちなのである。子供たちの教育に関しての責任はすべて大人にあるのだが、そうした大人たちの教育自体が戦後 の歪んだ中で偏向してきた結果だろう。

明日に控えた選挙で、国家当局がこうした状況から変わることは考えられないし、悪くなる以外のことは想像もつかない。政治家に任せていて解決すると いう考え方自体が破たんしているのが、今の日本の国情なのだとおもう。しかし政治主体の方々には、もっと国情を正しく理解していただき国民が進めようとし ている仕事を貶めるあるいは邪魔をするといったことにはなっていただきたくない。そうした意味においてのみ政治家を選択するということが必要なのだと改め て認識をしていただきたいものである。

不景気な状況を打破して未来に向けた投資をしたい・・・といった会社としての取り組みなどには、それぞれの現状認識に基づいた来るべき未来に向けて の絵が描けているのだと思う。それが間違っていたとすれば淘汰されていくだろうし、そうならないために皆さん色々な合議や検討を続けて進められているのが 社会経済活動自身である。政治が果たすべきは、そうした社会経済活動を潤滑して動かすようにしていくことなのだが、そうした結果としての国の富の結果とし ての税金や手当の話に終始している昨今の状況では若手が夢を描けようはずもない。心優しき、若手を覚醒させて変身していただかないことには我々の未来はな いということである。

学校の教育システムそのものも大きな政治政策としての結果であり、時代の中に合わせていくことが必要である。社会経済活動が必要とする職の担い手を 輩出していくことが求められているのだが、プランなき心優しき競争心を持たない子供たちを輩出していただいても彼らを必要とする現場がないのである。国と しての老成化の結果としてなのか少子化となり、進学率は結果として向上するも、塾活動も破たんして、意識ない子供たちの意識ない学部設定が必要なニーズと シーズのマッチングが図られないことが学校現場で起き、それが社会経済活動に帰還されて状況を悪化させている。

意識ない平和の民を養っていけるような豊かな国土も資源も持たない我が国を正しく認識することが第一である。ただ平和の連呼を繰り返すだけのような 教育ではやつていけないのである。そうした教育者が、過去の歴史を封印してきたことの責任は大きい。しかし、これらは国家としての取り組みではなく隣国を 含めた諸外国からの妨害活動に基づく結果だったかも知れないが・・・。まあ50年も続いてきた自民党という名前の官僚と地域が密着してきた流れをリセット することに異議はないとしても、国家経営としての指針も持たずに経営破綻してきた歴史から甘言だけで解決するはずもない。

さて、現在の心優しき若い学生たちに苦言を申すではなく、厳しい世の中においても夢見つつ好奇心旺盛に生きていくことの意義をせめて教えたいという のが私が現在心がけていることである。地に付いた仕事をしていただき世の中に貢献することを心の拠り所にしていただくことの安らぎをぜひ伝えたいと思う。 今の経済環境よりも恵まれていたのか比較のしようもないが、高度成長からオイルショックでのリアクションをしていた時代に始まった経験のピースをいくつか 例にしていこうと考えている。懐かしい写真を整理しながら、組み込みの歴史とこれからの流れの中で想いを伝えるべく記憶を手繰りつつPowerPoint に手を染めている。

通信技術の進化、ソフトウェアの進化、インターネットの進化といったありとあらゆるものがドラスティックに変化してきました。問題解決の中での仕事 をしていくためのモチベーションの源泉は好奇心であることには本質的に変わりはありません。学生時代に学んでほしいことは、学び方であり現象をひとつずつ 確認検証していくことの手順や測定方法の理解と習熟です。実践的な高専といった学校で学んでいる若者ならばなおのことです。計算尺で計算しろとはいいませ んが、理論式に基づく試行実験のパラメータへの理解は必要かと思います。でもそれを通じて解決していきたい命題やゴールへの想いも共有できればと思うわけ です。

機械語で始まり、A(アセンブラー)、B(Basic)、C(Compiler)といった流れで、あるいはさらに踏み込んだOOPな世界の入り口に 立ち、挫折や転機を超えて開発プロセスとしての意識や3G開発サポートというビジネスを通じて組み込み業界へのハウスドクター的な10年あまりの体験など バラエティな内容から取捨選択を回りのご意見番から意見を聞こうとしているこのごろでもある。

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