オフ会と称して、同期の仲間や、一緒に仕事をしてきた仲間と語らうことは業界が違えても意味のあることだと思う。無論経験を共有してきた時間に基づく相互理解や互いへの信頼がベースとなっての話ゆえに、会わない時間が経過しても人生の味わいも追加されて円熟した味わいになってきての意見交換になるからでもある。20世紀に入社して、産業コンピュータの産声と共に歩き出して、いまでは家電品自体がマイコンなしでは語れない21世紀に突入した。
未だに鉄腕アトムも御茶ノ水博士も現れないが、確かにロボットもコンピュータも登場してきているのだが何か時代を牽引していくものが見つからないように感じる。社会人生活としての所謂、会社員としての暮らしが出来るのも後少しであり、同期入社の仲間もそれぞれ会社での役割を担って後輩の育成や、業界活動に身を費やしている。現場でソースコードを追い求め続けるあるいはチップセット開発を続けていくというのは日本では何故か順繰りに若手に回していくサイクルが不文律としてあるようだ。
会社生活を続けていく限りにおいては、それは会社との契約でもあり、気に食わないのであれば契約更新をせずに自ら条件のあう仕事に移るか、もしくは事業を興すというオプション選択ということになる。こうしたサイクルは実は米国であっても日本であっても同様で五年くらいの周期で自らが変えていくのが米国で、日本でのそれは、五年周期ぐらいで次々と会社の中での役目を変えていく必要に迫られるということになる。