近未来あるいは現代設定のストーリーである。最近の監視カメラ付きのコカコーラの自動販売機を人権蹂躙といったストーリーで破壊する輩がいるのだが、監視社会が徹底した世界でようやくe警察的な環境で人間がやっと落ち着いて生活が出来るのだとすれば、すでにその段階でこのストーリーが提起する問題にどっぷりと浸かっていることになりそうだ。
あまりにも冷酷といえる計算しつくされた世界の上で動かされているのだとすれば、とても悲しいしそんな状況を理解しえない中で暮らしているのだとすれば、機械にかぎらず9/11のような状況も含めて、この世の中はとても悲しい状況だといえるのだろう。見終わって少し頭の中で思考がショートしたような違和感があり、自分自身の中にもそうした部分が出来ているのかも知れないと感じ恐怖を覚えた。