アフタースクール・ひとのセックスを笑うな

二本立てである。細君と合わせて2000円での鑑賞というのは、心苦しいかぎりである。さて「アフタースクール」オチを知っていても楽しめる映画とは、鈴木けんじ監督の真骨頂だろう。「運命じゃない人」に続く映画で、まあ何度でも楽しめることを細君とまた確認してしまった次第である。堺雅人の危うげさと大泉洋の軽さ、佐々木蔵之介の狂気といったバランスの上で事実を全く異なった視点で誤解しつつ展開されていく流れは絶妙である。田端智子のエレベータでの最後のせりふがこの映画の味わいの一つの極致だろう。

かたや、ナオコーラ氏の作品である「ひとのセックスを笑うな」は永作博美、松山ケンイチ、蒼井優、忍成修吾といった若々しい感じの面々が連ねての作品だった。いったい永作嬢は幾つなのかと疑いたくなるような風貌で、奔放な女を演じている。エルの雰囲気よりも学生臭さを前面に出している松山ケンイチは作品毎に変貌する役者だ。けだるい感じの蒼井嬢と忍成君のやりとりも楽しめた

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