夏休みの早どりではないのだが、細君の知人の娘さんの結婚式に託けて急遽ハワイに行くことになった。金曜の夜のフライトである。いつも使っているノースウェストではあるのだが、細君には予めマイレッジで手配してあったものの自分の都合は最後まで決まらなかったことなどでネットで格安チケットを買っての旅行となった。向こうでのホテルは細君の知人の手配で部屋があるので大丈夫とのことだった。ある意味で気楽な旅である。いつものビジネスとは打って変わってエコノミーではあるのだが、ハワイまでの7時間ほどの短いフライトではかわらんだろうとタカをくっていた。
金曜日には仕事に出てからの旅行となったので、細君とは成田EXPRESSでの合流ということだった。勤務先からは銀座線・丸の内線とつないで東京駅から乗る連絡は悪くはない。朝から大きなトランクを会社まで持ち込むのも無粋なので、東京駅の地下にある大型コインロッカーに朝の通勤時間の時に入れてから会社に向かうのも合理的だった。いつもと違うのは、ユニクロの半そでシャツではなくて、ポロシャツを着こんでの出勤だったことくらいだろうか。Fabレスの西海岸のベンチャーであることもありネクタイをするようなスタイルではないのは、お客様にもご納得済みである。
エコノミーでノースに乗るのは初めてだったので・・・、自動チェックイン機での渋滞や前のお嬢さん方の混乱ぶりには辟易したもののスムーズに登録は出来た。唯一担当者に迷惑を掛けてしまったのは、プラチナ会員のタッグを彼女らが気付いて慌ててプライオリティータグを荷物につけさせたことぐらいだろうか。ノースウェストのラウンジは改装されて第三の新しい場所があり、お客様からうかがっていた充実したサービスを堪能することが出来た。細君はといえば、国際線のフライトにのるのは二度目であってほとんど初めての世界となっていたので二時間余りゆったりと待つことになった。
エコノミークラスで席は、あらかじめ取っていた細君の席の隣を確保できたのは、偶然というか運でもあり最近のネットサービスで座席指定できることのご利益発揮ということでもあった。座席にはプラチナ会員のご利益で優先入場することでスムーズについた。夏休みには少し早いのだが、子供づれの家族などが乗り込んで満席になっていった。狭いエコノミーゆえに隣席あるいは後席の状況により寝付かれない状況になるのは致し方ないところだが、飛行コースが、いつもの大圏コースをとる西海岸向けのフライトと異なり、ジェット気流を跨ぐ格好のルートになるのかハワイへのフライトはいつも以上に揺れた。食事のサービスも滞るような状況が続いていたのでビジネスだったとしても同様なものだったろう。
エコノミーとはいえ、飛行機の食事は細君も満足していたようで、いつもの和食で贅沢なものを食べている状況を説明するのも憚れた。ハワイ路線のJUMBOは機体も古いので、個別座席のテレビもないのが玉にキズだがまあiPodを聴きながら過ごせばあっというまの朝飯である。時差がいつもの西海岸よりは早くさらに、サマータイムの設定もないハワイでの到着はすこし楽だった。初めてのハワイの到着では、ターミナルから空港ビルへの移動の連結バスに面食らったりしたもののたくさんの日本人ばかりの一団を捌いている入国管理の手続きも少しロサンゼルスの風景とは雰囲気が異なっていた。
荷物を受けとって滞在先となるワイキキビーチのホテルを目指してタクシーをピックアップした。行先のホテル名を告げて細君とタクシーに荷物と一緒に乗り込んだ。サンディエゴほどの快適さとは違うものの日本の暑さとは違う心地よさだったのは良いことだった。細君にしてみれば、まだ見ぬサンディエゴの快適さの想像は付かないようだったが、ハワイの心地よさは気に入ったようだった。高速道路をひた走り、サンディエゴでの空港からホテルに到着するのと同様な時間でホテルには到着した。オアフ島の大きさがサンディエゴ市よりは小さい感じなのだろうということでもある。