本来ならば、夫婦割引で2000円で鑑賞できるものなのだが、チケット予約の仕組みがサポートしないのは東急のサービスの不備である。しかしアクセスの利点を逆手に取った商法なのか変わる様子もないのだ。まあ人によっては新高島の駅からのアクセスがよいという意見もあるのかも知れないのだが、我が家にとって京急の戸部駅からのアクセスは遠いのである。川崎のDICEにいき東宝シネマズや少し歩くけれどもチネチッタにいけばどちらもチケットは夫婦割引で予約出来るのである。東急系列ではエンターテイメントに対しての切迫したサービス精神が欠けているような気がするのはいいすぎだろうか。長蛇の列に並んで時間と席が確定しないという状況を強いるのは東急のレジャー戦略としては片手落ちだと思うのだがいかがなものか。
ともあれ、日曜の初回の映画をネットで予約してチケット手配は完了して席は安心という利便性は確保したのだが、差額として1600円も生じるというデメリットについては議論の余地がある。選択した映画は、松本大洋の漫画である鉄コン筋クリートであるのだが、映画の予告以外に実際の作品は見ていない。ジブリ作品の飛翔のような雰囲気が、予告編からは感じられたので気になっていたのである。描かれている風景は、昭和の大阪なのかどうかは分からないのだが勝手にそうしたものだと理解している。宝町という地域の雰囲気は、何か環状線の近くの洲の中にあるような印象なのである。声優は、最近俳優としての評価も高くなっている二宮君だったり、フラガールでのヒロインぶりも堂に入っていた蒼井優だ。二時間という映画の時間の枠一杯を使って思いっきり時間と場所を越えたひと時を過ごすことが出来た。今年の邦画は元気がよい。
まあ、クリスマスイブの時に映画の費用について文句をいうのは無粋なのでこのくらいにして、アクセスメリットを生かしてそのままそごうの地下まで足を伸ばし食材を選びパーティに備えることにした。そごうの地下には洒落のめした自由が丘ガーデンのスーパーもあれば、個別の食材の店なども多彩である。西口にも最近ジョイナスイレブンのてこ入れで登場としたりもしているようだが、まあカバーする範囲のお客が違うということだろう。とんがった食材を求めると探す先としては変わった店が増えたほうがよい。最近気に入っていた京都発の黒七味についてはすっかり、この辺りのスーパーからは見えなくなったのは流行が去ったからだろうか。横浜ではなくて、都内の紀伊国屋にでもいかなければならないという辺りは仕方がないのだろうか。
二人暮らしゆえに、クリスマスケーキなどもホールで大きなものは不要ではあるものの、そこそこのサイズを探そうとすると雑踏の中ではめんどくさくなってしまう。まあ少し奮発したエシレのバターや、クリームチーズなどを買い込みサクラメントの姉からもらった特製のオリーブオイルに見合うフランスパンを買い求めたりしてクリスマス気分を味わった。 近くのコンビにで小さめのケーキを買い求めて必要な道具はそろった。二時間のディナーを彩るBGVは今年の夏にあったゆずのスペシャルライブDVD「日本のうた」である。残念ながら、このときのコンサートにはいけなかった。独り言にあるようなスケジュールで西海岸との往復が続いていた時期でもあったからだ。今年のゆずのツアーでは春の真駒内にいっただけなのである。我が家の大きくはないスクリーンでも身曾岐神社能楽殿の野外の雰囲気を味わうことが出来た。