トップを走る会社は幾つもあるのだが、トップであればあるだけに要求されることも多いし、自ら不満に思う点も多いものである。NHKの深夜番組であるトップランナーという番組などは新進気鋭の若者などが取り上げられて衒いも無い彼らのトップ振りには羨むことがおおい。実力を高めるための路上ライブをしたひともいれば、日本代表のレフティもいた。みな努力を欠かさぬ人たちばかりだ。
トップであるには、取り組むべき課題も多いのだ。トップを行くメーカーは追い落とされることを厭うし、後塵を拝するメーカーはそれを実現すべく奔走して競争となるのである。安住せずにアグレッシッブな取り組みをしていなければ、トップからは落ちるだろうし、トップに上がっていくことも可能であろう。保守的な見方をし始めると先は暗くなる。
誰もが組み込みなどに高級言語を使わないと思っているころに組み込みでC言語を実用化したメーカーがある。このメーカーでは自社でコンパイラの開発をした。自社技術の一環としての必要な取り組みということだった。組み込み現場の評価を持ちつつのコンパイラの性能は高く評価された。自社チップでもないマイコンのコンパイラを開発した背景には、自社ソフトウェア技術をトップメーカーとしてのノウハウ結集としたいということもあったからもしれない。