サンフランシスコ
年の瀬に、またまたサンディエゴに来ている。クリスマスカードやお土産を持ち込んだりしているのだが、歳末の寺泊への買出しのような雰囲気であったりもする。本屋で売っているオリジナルのトートバッグを買って来いとか。ドライトマトを買って来いといった密命を受けていたりするからだ。 この季節でも日中のサンディエゴは、はっきり言って暑いです。セーターは不要でした。空港についてからのタクシーは、着いた季節を見まごうばかりでした。とはいえ、クリスマスの雰囲気はポスターなどには感じ取れるわけです。UTCのモールにいくと半袖のTシャツ姿が多く見られました。セーターを着て汗をかいている私は何者なんでしょう。 いきつけの寿司屋は、まだ昼少し前で準備中でした。七月に訪れた際と寸分変わらないような雰囲気のなかで日曜日の人出のなかを、散歩していった。UTCのモールはかなり広く百貨店が4つ入っている。中央のスケート場もあるフードコートには、スタバや日本料理・インド料理など店があって好きなものを買って席で食べることができる。所謂、デパ地下のようなものだ。 昼食の第二候補の中華ファーストフードのパンダエキスプレスは、その中にあった。手早く野菜がたくさん取れて割安で美味しいため、相変わらず人気の高い、この店の列に並び焼きそばとの豆腐とナスの炒め物、花キャベツの炒め物の盛り合わせをオーダーしてコーラと一緒にカリフォルニアスカイの下で食事を取っていると不思議な気がしてしまう。寒くないというだけで別世界や時間を超えてしまったような気がしてしまうのだ。 昼過ぎには、同僚も到着したので彼の車で、すこし先のモールにいく。彼はミネラルウォータとビールを買い込み、私は頼まれていたドライトマトを探した。パスタにいれると確かに味がでるのはドライトマトだと思う。ただし、日本で買うと高い。こうして出張に来た折に買い求めるというのが嫁さんの戦略だ。それも電話によるリモコンだったりする。しかし、食料品ならばなんでも揃うはずのスーパーでも探索には難航した。野菜売り場にいたお兄ちゃんに聞いても自分が使ったことがないのか判らないという。結局トマトの缶詰のコーナーにあった。トマトはトマトなのだが・・・。 一週間の滞在は、お客様向けの研修と幾つかの課題処理で費やされて、また上司達との会議を通じて本社との意思疎通を図りつつ日本の要望などをつたえるといった活動に費やされ結果として毎晩向こうのメンバーと食事を通じた打ち合わせになった。韓国料理を二日、寿司屋を一日、イタリア料理を一日、アメリカンなレストランを一日といった按配だ。今回は同僚が車できているので近くのモールで夕飯をすますだけというパターンからはずいぶんと改善された食生活になった。 金曜日には先に戻ることにしていたので木曜日の晩は仲間とアメリカンなレストランでステーキを食べたりした。食費はあきらかに安い気がする。サンディエゴの不動産はずいぶん高く日本と変わらないという話もあるようだが。日本人で現地勤務になった方が給料がさがりましたといっていたが食費とガソリン代が安いくらいですと話していた。それでもとがとれればよいのだが。 金曜の朝は早起きをして、近くのベーグルショップでベーグルをしこたま買い込み合わせてクリームチーズも買い込んだ。そのままお土産だ。前回は全ての種類を一つずつという注文をしてクリームチーズを四つ選んだ。サーモンとかブルーベリーとかいろいろだが。併せて普通の朝飯の分の注文をするといって二種類の注文があるといったのがまずかったようだ。オーダーを終わってレジにいってみると12個いりの箱が二つあった。注文書にはチーズの記載がなかった。どうもダズンボックスには二つのチーズがセットの値段らしかった。四つのチーズをとったのが間違いだっのたか二種類の注文をするという英語がまずかったのか・・・・。まあ結果はそのまま受け入れてホテルにもちかえりチェックアウトをしてタクシーで空港に向かった。 サンディエゴの冬の朝は、霧がおおいようだ。そんな話を運転手と話しつつハイウェイを南下して空港をめざした。クリスマス休暇目前ということもあり到着した空港にはそとまで人の行列がはみ出していた。目指すユナイテッドの接続便のカウンターは中でとぐろを巻いていた。並んでいるとサンフランシスコからの便が遅れたという情報がはいってきた。自分の接続便もそうなので気にしていると最初は30分の遅れと表示されて最後には二時間の遅れと表示された。一時間以上まったあげくカウンターに辿り着いたがユナイテッドのおじさんは、あんたの飛行機には間に合わんよといってくれた。まあぎりぎり乗れるかもしれないと思い、荷物だけサンフランシスコでおろす事で妥協した。さきほど買い求めたベーグル2箱とサムソナイトを預けようとしたが一人荷物は二つまでだという。おじさんがちょっと待てといっていなくなった。どうしたのかと思っていると戻ってきて細長い箱を抱えてきた。これで一つにすればよいという理論だった。ぴったり入ったその箱をパーフェクトと呼び合い荷物は預けられた。 あきらめつつ時間が出来たので、空港のスターバックスでミントを買い求めた。この買い物も懸案事項の一つだった。ニューヨークでは、これがおしゃれらしい。日本にあるのかどうかは知らない。あきらめのまま迎えた飛行機に乗り込んだがサンフランシスコに到着したのは、次の飛行機の離陸時刻の15分すぎだった。連絡時間には一時間20分しかなかったのがプラン上の失敗だった。しかたなく明日の便への予約変更を電話したところそれは確保できたのがせめてもの救いだった。ノースウェストで通して切符を買っていないので文句をいう先も無いのでとれなければ会社の支払いとはいえ、サンフランシスコで停滞することになるからだ。 ホテルを探していつものホテルのチェーンが見つかったのでそこを予約した。これも確保できた。日曜日の到着になるが致し方ない。といつて急にサンフランシスコを物見遊山する気にもならないのでホテルに直行した。折角たかいホテルにしたのでホテルのシャトルを呼びつけてきてもらった。車の免許をもっていない私としてはこの選択は最善である。空港への着陸をみられるホテルからこのメールを書いている次第である。あしたは11時までに空港にいくシャトルにのるだけでようから気がらくだ。 ホテルにもスターバックスのスタンドがあったので昼飯としてターキーサンドイッチを買い求めてカプチーノをラージでオーダーした。こんなサイズはイタリアでは頼めない。このボリュームがあったので夕飯まで食べる気はしなかった。デザートでもと思い頼んだバナナスプリットはハーゲンダッツのカップアイスが三つのり、生クリームとバナナとパイナップルの乱切りとチェリーが乗るというパスタ皿にのった写真のようなものだった。まあ、いいかこんな日もと思う一日だった。 あしたはさっぱりと和食がたべたいと思うのであった。