今週の月曜日から始まった日経朝刊の特集は秀逸だ。教育現場で起こっている異常さは、以前から言われていた問題について特に月曜日の初回は一面を飾って特集記事となっていた。内容は一面を飾るにふさわしい事件だった。あたりまえのことが出来なくなっている、現在の若手人材をベースにすると日本沈没というフレーズはふさわしいものかもしれない。
字が読めないという文化が形成されてしまったらしく、厳しい経済情勢に拍車をかけるのがこうした人材の能力不足なのであろう。大学の入試をなくしてしまい、卒業を難しくしたら何のために入学するのかが明確になるのかもしれない。入試を楽にしたら、予備校が成立しなくなるという理由で、どこぞの議員族などを利用してクレームをつけるのが日本の習慣かもしれず、こうした事態は望まれて起こるべくして起きているのかも知れない。
価値観・倫理観などというものを教えることもなく、ただ徒に進学を求めてきたのが英国破綻と同様の状況というのも正しい認識かも知れない。明らかに日本は、このIT産業革命の時代を乗り切るだけの人材を抱えていない。首相がIT革命だといって金のばら撒きをしても「超むかつく・・・」ことしか出来ない若者たちに「超感動した・・・」というフレーズを言わせるようにはなりえないだろう。