Quad社にジョイントして赤坂でのオフィス生活も一年を経過した。赤坂の一ツ木通りなど周囲は至便な環境である。食費を気にする向きには、リンガーハットもあるし、エスニック好きでも洋菓子好きでもいろいろな店が軒を連ねている。先日、赤坂ブリ ッツでのボニーピンクのコンサートなどは非常に身近で終わったあとには嫁さんと会社近くの行きつけのエスニック料理を楽しんだ。郵便局も銀行も近くにあり非常にコンビニエンスな環境であった。
Quad社の日本オフィスは急進する日本の状況に合わせて地道に広げてきた経緯から小さな雑居ビルのフロアを徐々に広げていくという戦略で進められてきた。当初6,7Fのみであったが私がジョイントするころには4Fも借り受けて3フロアという構成になった。家庭的なアットホームな環境も増えてくる人員や行き来する社内外の人間の会議スペースなどから拡張を求められてきた。今年はじめのCDMA2000事件を契機に拡張を決定付けることになり、近くの青山一丁目のビルを借り受けることになった。
サポートと営業の間に誤解が・・・いや五階が挟まるという体制ではなくなるので、いろいろなことがスムーズに運ぶようになるはずである。赤坂御所を望む18Fのビルの 眺望には期待をしているものの、赤坂界隈のローカルなお弁当屋さんの便利などにも捨てがたいものがあり、期待半分、残念半分といった気持ちである。チップサポートをしていくという目的に必要な実験室などの設備も今回の移転の中で準備を進めている。サンディエゴなみとまでは行かなくても必要十分な環境には近づくと期待している。まぁこうした環境で若干不便になるのは空調制御がビル全体に移ることになり延 長申請などの手間が増えることがあるのだが、遅くなることの心配をするよりもスムーズに解決できるように考えるべきである。
青山一丁目から渋谷というと幼少のみぎりの塾通学コースでもある。原宿で中学までを過ごす中で小学校のころに知り合いの英語の先生を訪ねて遊びをしつつの英語教室のようなものに通っていたのを思い出す。若干の効果は中学入学時点ではあったのかも知れないが、今となってはそれ以降に利用しなかったことによる報いがきているように思う。一年間の英語漬けの生活で少しは盛り返したかもしれない。青山通りを歩いて渋谷までは30分ほどの道のりである。運動不足解消には良い距離かもしれない。絵画館前の大きな石垣が今となっては小さなものであることを思い知ったりもする。視点が変わったのが理由である。
社内インフラの改善はIT部門の応援が必要であり、今回の移転に際しては二週間あまりの応援を要請してこちらでの対応に駐在してもらうことになった。こうした部署や 人材が会社活動のために必要なことは明白なのだが国内の会社でこうした体制まではないようだ。24時間体制で各人のマシンの問題やソフト動作での不具合などに対応してくれるのである。リモートでセットアップするための処理ソフトの組み込みなども行われセキュリティIDによるリモートアクセス環境の対応にもいつでも応じてくれる。読み書きITと最近の首相は語るらしいが、会社のなかでの各人のツールベースとなるものの稼働率向上に向けた取り組みは会社としてもっと行われるべきであろう。しかし、そうじて問題が少ないのは英語ベースのソフトが中心であるからかもしれない。